1961年にアメリカ南部で爆撃機から水爆が落下した際に安全装置の1つがかろうじて機能したため史上最悪の核爆発を免れていたことが分かったとイギリスの主要なメディアが伝えました。 冷戦のさなかの1961年1月、当時のソビエトによる核攻撃の警戒に当たっていたアメリカ軍のB52戦略爆撃機が南部ノースカロライナ州で墜落し、その際、2個の水爆が落下しました。 2個はいずれも広島に落とされた原爆およそ260個分の破壊力がありましたが、当時発足したばかりのケネディ政権は安全装置が機能したため爆発せず深刻な事故ではなかったと説明していました。 これについてイギリスの新聞ガーディアンと公共放送BBCは20日、機密指定が解除され公開されたアメリカの公文書から実は史上最悪の核爆発をかろうじて免れていたことが分かったと伝えました。 それによりますと2個の水爆のうち1個で起爆装置が作動し、4つある安全装置も3つまでが