お酒を飲み過ぎた翌日に頭痛や吐き気、胃の不快感などに襲われた経験はありませんか。こうした症状は「二日酔い」といわれており、1日中苦しめられるケースも珍しくありません。二日酔いになった場合、できるだけ早く治すにはどうしたらよいのでしょうか。筑波胃腸病院(茨城県つくば市)理事長で消化器外科専門医の鈴木隆二さんに聞きました。 水だけでなく「ナトリウム」「カリウム」も摂取をQ.まず二日酔いの原因や主な症状について、教えてください。 鈴木さん「二日酔いは、アルコールが体内で分解される際に発生する『アセトアルデヒド』という物質による毒性作用が原因で起こります。また、アルコールによる利尿作用で脱水が進行すると、症状を悪化させます。二日酔いになったときに生じる典型的な症状は次の通りです」 ■頭痛 脱水により脳の血管が収縮・拡張するために起こります。また、アセトアルデヒドが脳の血管に影響を与えることも頭痛の