みずほ情報総研 ： 企業と生物多様性2010年10月に生物多様性条約第10回締約国会議（COP10）が名古屋市で開催される。これを機に、日本企業の生物多様性に対する関心が高まりつつある。一方で、多くの企業では、「生物多様性とは何か」「生物多様性に関してどのようなリスクやチャンスがあるのか」「生物多様性を保全することで企業価値は高まるのか」といった疑問を抱えながら、立ち位置を模索しているようだ。 ページトップに戻る 1992年の地球サミットにおいて、生物多様性とは「すべての生物の間の変異性をいうものとし、種内の多様性、種間の多様性及び生態系の多様性を含む」と定義されている。すなわち、生物多様性の保全とは、生物の進化の可能性を絶やさないことであり、そのベースは遺伝子、種、生態系の多様性を保全することであると説明している。 トキ（野生種）の絶滅がマスコミを賑わしてきたように、生物多様性はシンボリックな種を題材として語られるこ
