(4)食料自給率は上げた方がいいのか低くてもいいのか これは非常に難しい問題です。そもそも日本の食料自給率が下がったのは、食料を国内で生産するより外国から買った方が安いとか、貿易摩擦解消のために外国から食料を輸入する必要があるなど、経済・政治的な理由があったからです。ある意味必然だったと言えます。 今からでも膨大な補助金をつぎ込めば自給率を少し上げることは可能でしょうが、納税者である国民が納得しないでしょうし、費用対効果を考えれば国策として非常に問題があります。 私は経済学には全くの無知なので、日本は工業に向いていて農業には向いていないのだから、工業に専念して農業は外国に任せればいい、という国際分業論に反論するのは無理です。 そもそも、農業におけるエネルギー源である石油を全く自給できていないのだから食料自給率にこだわっても仕方がないという意見もあり、これまた反論が難しいところです。 ちなみ