科学史学会メンバーでシスカンパニーの『コペンハーゲン』を見てきたのだが、これについてはちょっと依頼劇評を書く可能性があるので、劇評を準備するためのメモ程度に。 ・第一幕でできあがった物語を第二幕でブチ壊す構造→歴史記述に対する批判、『ゴドーを待ちながら』の影響。 ・人生はつらい。いったい何が起こったのか、その時何を考えていたのかすらわからないようなはっきり定義できないあやふやな出来事により、人が死んだりひどい良心の呵責を抱えたり友と決別したりすることになる。生きることはマジ不条理だ。この芝居は歴史劇だが、限りなくベケットやハロルド・ピンターの世界に近いものを描いている。 ・左前の電球、右奥の燭台+マルガレーテのタバコ(電球が粒子で燭台が波動という解釈が科学史学会メンバーから提示されたほか、電球が理性で燭台が感性という解釈も) ・宮沢りえ美しすぎる。マルガレーテの役には知性は必要だが美貌は必