I. リテラシーとして普及したい資料保存 本の修理と保存に関する知識・技能は、図書館の現場ですら残念ながらあまり周知されておらず、また、図書館情報学の課程でも、きちんと習得する機会が必ずしもじゅうぶんに確保されていないのではないでしょうか。他方、所蔵資料のほうは、現に次々に目の前で破損していきます。 紙や糊を始めとする材料の性質・特徴や造本構造の基礎知識が、図書館業界だけでなくひろく一般に常識として普及してほしいと思います。うっかりしていると、善意の利用者が(あるいはことによると職員が!)補修のつもりでセロハンテープや布粘着テープを貼ってしまう場合が実際にあります。利用者には、本を破損したときは自分で修理しようとせずに申し出るよう周知広報しておきたいものです。また、出版業界の人々には、丈夫で長持ちする、破損しにくい本を製作するよう希望します。大手有名出版社でもときとして、こんな材質でこんな
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