2012年10月8日のブックマーク (3件)

  • 実験用シロネズミの起源

    実験用シロネズミは、世界中でひろく用いられている代表的な実験動物です。しかし、その起源は知られていませんでした。このたび、庫高志 医学研究科准教授、芹川忠夫 同教授、中西聡 同技術専門職員らの研究グループは、全世界で利用されているシロネズミ117系統のDNAを調べて、すべての系統が共通してたったひとつのアルビノ突然変異を持っていることを突き止めました。さらに、このアルビノ変異は、まだら模様をもったラットに生じた可能性が非常に高いことがわかりました。つまり、ラットが実験動物化された19世紀後半、あるいはそれ以前に、まだら模様のラットがまず利用され、その繁殖の過程でシロネズミが出現したと考えられます。このシロネズミ(アダムあるいはイブ)の子孫たちは、性質が温順で人にもよくなれたことから、実験動物としてひろく用いられるようになったと思われます。 研究成果は、8月16日付け(米国東部時間)の米

    実験用シロネズミの起源
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    symphonie_lib 2012/10/08
    実験用シロネズミの起源が今まで知られていなかったというのが驚き。まだ謎も多そう。論文掲載雑誌は"PLoS ONE"。
  • 青ジソから老化やメタボリックシンドローム予防に有望な生体内抗酸化力を高める成分を発見

    久米利明 薬学研究科准教授、泉安彦 同助教、赤池昭紀 同客員教授、入江一浩 農学研究科教授らの研究グループは、株式会社セラバリューズ、独立行政法人医薬基盤研究所、同志社大学生命医科学研究科、同志社女子大学薬学部、名古屋大学創薬科学研究科との共同研究で、6種類の果汁および6種類の野菜から酸化ストレスの抑制に有効な成分を探索した結果、青ジソから新規有効成分2',3'-dihydroxy-4',6'-dimethoxychalcone(DDC)を見出し、細胞において顕著な抗酸化効果が得られることを確認しました。 このことは、老化やメタボリックシンドローム、神経変性疾患など酸化ストレスが関わる疾患に対する新しい予防薬の開発につながるかもしれません。 研究成果は、米国科学雑誌「Free Radical Biology & Medicine」(Impact Factor:5.423)に8月15日に掲

    青ジソから老化やメタボリックシンドローム予防に有望な生体内抗酸化力を高める成分を発見
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    symphonie_lib 2012/10/08
    「図1:果物・野菜抽出物のNrf2-ARE経路活性化作用」での青ジソのダントツっぷりがすごい。
  • テナガザルのソプラノ歌唱

    このたび、西村剛 霊長類研究所准教授、香田啓貴 同助教、正高信男 同教授、親川千紗子 同大学院生(現東北大学農学研究科助教)らの研究グループは、徳田功 立命館大学理工学部准教授と二松俊邦 福知山市動物園園長との共同研究で、テナガザルがヒトのソプラノ歌手と同様の方法で、大きく澄んだ朗々とした「ソング」と言われる独特の音声を作り出していることを見出しました。 このことは、ヒトの音声言語を含む霊長類の多様な音声が、従来言われている以上に、共通する音声器官と音声生成メカニズムで成り立っていることを示し、音声言語の進化プロセスの解明に向けたあたらしい視点をもたらしました。 この成果は、米国科学誌American Journal of Physical Anthropology誌(米国自然人類学雑誌)に2012年8月24日にオンライン公開されました。 研究の概要  テナガザルは、東南アジアのうっそう

    テナガザルのソプラノ歌唱
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    symphonie_lib 2012/10/08
    「テナガザルは、見通しが悪い熱帯雨林で遠くにいる同種個体に自らの存在を伝えるべく、ヒトでもできるソプラノ歌唱をするようになったのでしょう…」以下の、テナガザルとヒトの比較が面白い。