ブックマーク / www.kyoto-u.ac.jp (9)

  • 実験用シロネズミの起源

    実験用シロネズミは、世界中でひろく用いられている代表的な実験動物です。しかし、その起源は知られていませんでした。このたび、庫高志 医学研究科准教授、芹川忠夫 同教授、中西聡 同技術専門職員らの研究グループは、全世界で利用されているシロネズミ117系統のDNAを調べて、すべての系統が共通してたったひとつのアルビノ突然変異を持っていることを突き止めました。さらに、このアルビノ変異は、まだら模様をもったラットに生じた可能性が非常に高いことがわかりました。つまり、ラットが実験動物化された19世紀後半、あるいはそれ以前に、まだら模様のラットがまず利用され、その繁殖の過程でシロネズミが出現したと考えられます。このシロネズミ(アダムあるいはイブ)の子孫たちは、性質が温順で人にもよくなれたことから、実験動物としてひろく用いられるようになったと思われます。 研究成果は、8月16日付け(米国東部時間)の米

    実験用シロネズミの起源
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    symphonie_lib 2012/10/08
    実験用シロネズミの起源が今まで知られていなかったというのが驚き。まだ謎も多そう。論文掲載雑誌は"PLoS ONE"。
  • 青ジソから老化やメタボリックシンドローム予防に有望な生体内抗酸化力を高める成分を発見

    久米利明 薬学研究科准教授、泉安彦 同助教、赤池昭紀 同客員教授、入江一浩 農学研究科教授らの研究グループは、株式会社セラバリューズ、独立行政法人医薬基盤研究所、同志社大学生命医科学研究科、同志社女子大学薬学部、名古屋大学創薬科学研究科との共同研究で、6種類の果汁および6種類の野菜から酸化ストレスの抑制に有効な成分を探索した結果、青ジソから新規有効成分2',3'-dihydroxy-4',6'-dimethoxychalcone(DDC)を見出し、細胞において顕著な抗酸化効果が得られることを確認しました。 このことは、老化やメタボリックシンドローム、神経変性疾患など酸化ストレスが関わる疾患に対する新しい予防薬の開発につながるかもしれません。 研究成果は、米国科学雑誌「Free Radical Biology & Medicine」(Impact Factor:5.423)に8月15日に掲

    青ジソから老化やメタボリックシンドローム予防に有望な生体内抗酸化力を高める成分を発見
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    symphonie_lib 2012/10/08
    「図1:果物・野菜抽出物のNrf2-ARE経路活性化作用」での青ジソのダントツっぷりがすごい。
  • テナガザルのソプラノ歌唱

    このたび、西村剛 霊長類研究所准教授、香田啓貴 同助教、正高信男 同教授、親川千紗子 同大学院生(現東北大学農学研究科助教)らの研究グループは、徳田功 立命館大学理工学部准教授と二松俊邦 福知山市動物園園長との共同研究で、テナガザルがヒトのソプラノ歌手と同様の方法で、大きく澄んだ朗々とした「ソング」と言われる独特の音声を作り出していることを見出しました。 このことは、ヒトの音声言語を含む霊長類の多様な音声が、従来言われている以上に、共通する音声器官と音声生成メカニズムで成り立っていることを示し、音声言語の進化プロセスの解明に向けたあたらしい視点をもたらしました。 この成果は、米国科学誌American Journal of Physical Anthropology誌(米国自然人類学雑誌)に2012年8月24日にオンライン公開されました。 研究の概要  テナガザルは、東南アジアのうっそう

    テナガザルのソプラノ歌唱
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    symphonie_lib 2012/10/08
    「テナガザルは、見通しが悪い熱帯雨林で遠くにいる同種個体に自らの存在を伝えるべく、ヒトでもできるソプラノ歌唱をするようになったのでしょう…」以下の、テナガザルとヒトの比較が面白い。
  • チンパンジーの自己認識に関する新しい発見

    友永雅己 霊長類研究所准教授、兼子峰明 大学院生の研究グループは、チンパンジーは自分が何をしているのかがわかっていることを発見し、この研究成果が学術専門誌「Proceedings of the Royal Society B」(英国王立協会紀要)に掲載されました。 【発表論文】 Kaneko, T. and Tomonaga, M. (2011) "The perception of self-agency in chimpanzees(Pan troglodytes)." Proceedings of the Royal Society B: Biological Sciences 研究の概要 チンパンジーの「自己」の新たな側面  ヒトの自己意識の基盤には「行為の主体感」という感覚が存在する。行為の主体感とは、ある行為を「自分自身で行っている」、「自分がその行為の主体である」といった感覚

    チンパンジーの自己認識に関する新しい発見
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    symphonie_lib 2011/10/18
    チンパンジーにも「行為の主体感」があり、「私たちヒトにおける自己認識がどのように進化してきたのかについての重要な手がかりとなる」らしい。
  • もやもや病感受性遺伝子の特定とその機能についての発見

    2011年7月21日 京都大学医学研究科環境衛生分野(小泉昭夫教授)、国立循環器病研究センター(橋信夫総長)、京都産業大学(永田和宏教授)の3研究グループが中心となり、大阪大学医学研究科(高島成二准教授)、京都大学医学研究科脳神経外科分野(宮享教授)、国立遺伝学研究所(藤山秋佐夫教授)、および韓国のソウル大学医学部(Dr. Jeong Eun Kim)、中国の北京人民解放軍病院(Liping Zou教授)、ドイツのチュービンゲン大学(Dr. Boris Krischek)、チェコのパラキー大学(Dr. Roman Herzig)との共同研究により、もやもや病感受性遺伝子の特定とその機能についての発見をしました(カッコは施設の責任者)。この研究成果は劉万洋研究員を筆頭著者として7月20日付午後2時(米国標準時間)にPLoS ONE で発表されました。 【論文情報】 “Identifica

    もやもや病感受性遺伝子の特定とその機能についての発見
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    symphonie_lib 2011/10/17
    精神的な病気かと思いきや「内頸動脈終末部の狭窄とその周辺で形成される異常な血管網を特徴とする疾患」。今回原因遺伝子を一つに絞り込めたらしい。国際的な共同研究。KURENAI掲載論文へのリンクあり。
  • 最近の太陽活動について

    2011年9月16日 太陽は、2008年から2009年にかけて黒点が100年ぶりに少ない異常極小期でしたが、最近ようやく活動性が復活し、今サイクル(第24黒点周期)になって大きなフレア(太陽面爆発)が出現するようになりました。理学研究科附属天文台飛騨天文台・花山天文台では、太陽フレアのモニター観測を行っており、2011年8月9日、9月7日、9月8日(いずれも日時間。以下同じ)に発生した大フレアの観測に成功しました。 このような短期間に大フレアを続けて観測することはまれであり、また異常極小期直後ということもあって長期太陽活動変動との関係からも、これら大フレアの観測データは貴重なものです。一方、太陽フレアに伴って衝撃波や大量のプラズマが宇宙空間に放出されることがたびたびあり、それらが「磁気嵐」となって地球磁気圏に作用してオーロラの原因となったり、地球周辺の人工衛星を故障させたりするなど、私た

    最近の太陽活動について
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    symphonie_lib 2011/10/17
    観測結果とともに、太陽フレアが地球・私たちへの生活に与える影響と、宇宙天気研究の重要性が、簡潔に分かりやすく説明されてる。画像も鮮明で見やすい。
  • なつかしさは何によって引き起こされるのかを明らかにしました — 京都大学

    2010年9月24日 なつかしさは、何によって引き起こされるのか、年齢によってどのように変化するのか、なつかしさを引き起こすノスタルジア広告(レトロ・マーケティング)の効果はどのようにして起こるのかについて、楠見孝 教育学研究科教授らがまとめた調査結果が、日心理学会の英文学術誌Japanese Psychological Research(Wiley-Blackwell社発行)に掲載されました。 この論文では、(1)なつかしさを引き起こすことがらは、過去の繰り返しの経験(反復接触)と長い空白時間(例: 昔のヒット曲、学校の場面)が重要であること、(2)なつかしさが引き起こされたり、昔をなつかしむ傾向は、男女とも加齢による上昇が見られ、男性の方がやや高いと分析しています。 論文名 Kusumi, T., Matsuda, K., & Sugimori, E. (2010). The eff

    なつかしさは何によって引き起こされるのかを明らかにしました — 京都大学
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    symphonie_lib 2010/10/18
    大学生/市民にアンケート調査。なつかしさを引き起こすには「過去の繰り返しの経験と長い空白時間が重要」。また、ノスタルジア傾向は加齢と共に上昇、男性の方がやや高い。ノスタルジア広告→店頭商品購買に影響。
  • 絶対零度まで凍らないスピンの液体が示す不思議な性質を発見 — 京都大学

    山下穣 理学研究科助教、芝内孝禎 同准教授、松田祐司 同教授の研究グループは、加藤礼三 理化学研究所主任研究員らの研究グループと共同で、量子力学的な零点振動と幾何学的フラストレーションの効果により、絶対零度まで凍結しないスピンの液体の研究を行いました。この研究により、量子スピン液体状態はこれまで知られていなかった驚くべき性質を極低温で示すことを発見しました。通常電気を流すものは熱を良く伝えます。このような常識に反し、研究の量子スピン液体状態は、電気を全く流さない絶縁体の状態であるにもかかわらず、金属と同じくらい熱をよく伝えるというもので、絶対零度における物質の全く新しい凝縮状態の理解へつながります。 成果は、2010年6月4日に米国科学誌「Science(サイエンス)」に掲載されました。 論文名: "Highly Mobile Gapless Excitations in a Two-

    絶対零度まで凍らないスピンの液体が示す不思議な性質を発見 — 京都大学
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    symphonie_lib 2010/10/18
    「量子スピン液体は、絶縁体であるにもかかわらず、金属に匹敵するほど熱を良く伝えることを発見」!絶対零度近くにおける物質の新しい凝縮状態への理解と、新しい超伝導発現機構の解明に繋がる可能性があるらしい。
  • 保健管理センター:新型インフルエンザに関する緊急情報(第2報) — 京都大学

    2009年5月21日 京都大学保健管理センター 冷静に受け止める メキシコのある農村で生まれた新型のインフルエンザ(A/H1N1)が、北米各国のみならず世界的に流行しています。日でも西日で相次いで発症者が出て、警戒体制に入っています。 歴史的に見ると、今回と同様のブタ・インフルエンザは1976年に米国で小流行しています。また1977年に極東やアメリカで流行したソ連型インフルエンザも同じH1N1という抗原型を持っています。それらによって当時の人々が免疫を獲得したせいか、発症者は圧倒的に若い人に多くなっています。免疫を持っていない集団の中にいったん病原体が持ち込まれると、瞬く間に広がっていくのです。 不幸中の幸いというべきか、毒性は強くありません。しかし、持病のある場合や妊婦では重症化するおそれもあります。また、秋以降に強毒化する可能性も懸念されています。 このインフルエンザに効くワクチン

    保健管理センター:新型インフルエンザに関する緊急情報(第2報) — 京都大学
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    symphonie_lib 2010/10/18
    マスクが入手できなかった際の対処法(ガーゼ・マスク洗濯→熱湯/アイロン→消毒)など、意外な情報も。発症時は「学生は所属学部の教務に、職員は所属部局の担当者に電話で連絡を」。保健管理センターの連絡先アリ。
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