一夜明けて、昨日の共謀罪法案をめぐる政局の顛末を朝日新聞が詳しく書いている。共謀罪絡みの政治報道でこれほど紙面のスペースが使われるのは初めてではないか。朝日新聞記者の胸をホッと撫で下ろしている様子が窺える。番記者たちは共謀罪の政治について本当は関心が高く、一つ一つの動きを細かく追いかけて、関係者の動静を見落とさずに状況を注視していたはずだが、それをそのまま記事で読者に伝えることは控えていたのだ。共謀罪報道を自主規制していた気配がある。それは政権の禁則に触れるからで、朝日新聞の場合、一昨年からのトラブルの後遺症も引きずって、NHK同様に安倍晋三の睨みの前で竦んでいたのだろう。現在の日本国内の最高権力者は安倍晋三で、特にマスコミは、新聞もテレビも安倍晋三に完璧に牛耳られている。で、その新聞報道によれば、昨日の採決が流れたのは、小沢一郎の一喝と麻生太郎の自失、そして政府と党執行部の不一致が原因と