経済協力開発機構(OECD)――パリを本拠地とする先進国のためのシンクタンク――は15歳児を対象に、数学的リテラシーと読解力、科学的リテラシーからなる学習到達度調査(PISA)を実施している。10年前の2003年調査は、数学的リテラシーを初めて重点調査対象とした。この時、各分野のランキング上位にはフィンランドの青十字旗がはためいていた。 フィンランドの生徒たちは科学的リテラシーと読解力ではトップだった。数学的な基礎知識でも優れていた(2位)。教育改革論者は、フィンランドの教育システムを魅力的なものと考えた。このシステムは機会均等で子供に向上心を持たせる、ストレスも少ないものだ。 以降3年ごとに、世界中の15歳の生徒がPISAテストを受けてきた。2012年のPISAテストには、世界65カ国・都市の50万人が参加した。12月3日に発表されたその結果は、欧州の元チャンピオンにとって非常に屈辱的な
![国際学力調査でアジア勢が上位独占:日経ビジネスオンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/46ffe87433d8c1c6d0032707fa7e6893227e99d0/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fbusiness.nikkeibp.co.jp%2Fimages%2Fnbo%2F200804%2Fkanban%2F224217.jpg)