大相撲の元横綱白鵬翔氏が5月31日、東京・両国国技館で行われた桐山親方(元関脇宝富士)の引退相撲に姿を見せた。断髪式で大銀杏にはさみを入れたかつての大横綱は現役時代に所属し、引退後は師匠も務めた宮城野部屋の消滅について「びっくりした。寂しい」と語ったという。短い言葉ながら、その胸中は十分すぎるほどににじんでいた。 この日、白鵬氏は旧宮城野部屋の弟子だった十両・炎鵬とも再会した。首の大けがで一時は序ノ口まで番付を落としながら、3年ぶりに関取の座へ戻ってきた炎鵬については「けがをした3年前の状態を近くで見ていた。感動した」とたたえた。師弟の再会は、本来ならば一つの美談として語られてよかったはずである。だが、その背後には、あまりにも重い現実が横たわっていた。 北青鵬問題から白鵬退職へ――完全吸収までのタイムライン 日本相撲協会は5月28日、東京・両国国技館で理事会を開き、旧宮城野部屋力士の伊勢ヶ

