ヘリウム風船にカメラをつけて飛ばしたい。そして鳥になった視点から町の写真を撮るのだ。 ちょっと視点が上がっただけで風景はだいぶ変わる。幼い頃、母親の背中から見える世界の違いに驚いたときのように、こんどは鳥の視点を体験してみたい。 夢っぽいことを言っちゃってますが、たまにはいいでしょ。 (text by 三土たつお) 本当に浮くのか 夢の実現のためには、まずは地道な調査が必要だ。カメラ一台を浮かせるためにはいったいどれくらいの風船が必要になるのか。 量ってみると、ぼくがふだん撮影につかっているカメラの重さは約160gだった。 まずはヘリウム風船を1つふくらませてみて、その浮力を調べてみることにしよう。