2021年9月4日、福岡県糸島市の中心市街地「前原(まえばる)商店街」に、ちょっとユニークな本屋さんがオープンした。その名も「糸島の顔がみえる本屋さん」、通称「糸かお」。 壁いっぱいの本棚は30センチ四方に仕切られていて、全部で100棚ある。その小さな棚一つ一つを借りた人が、おのおの選んだ本を並べ、おのおのの値付けで販売する。100人100様の、小さな本屋さんの集合体が「糸かお」だ。店番は、棚のオーナーさんたちが持ち回りで担当する。 仕組み自体は「糸かお」オリジナルではなく、東京・吉祥寺の「ブックマンション」などの先例がある。「糸かお」の共同運営者である中村真紀さんと大堂良太さんも、それぞれ「ブックマンション」からアイデアをもらったと語る。中村さんは、現地を訪問してもいる。 「糸かお」オリジナルの仕組みは、糸島とのかかわりによって、棚のオーナー権に4種類の枠を設けていることだ。「一般枠」は
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