市内長谷の鎌倉文学館が、休館まで1年を切った。鎌倉市は総合計画で、2023年度と24年度の2年間に文学館本館の大規模改修を行う予定としている。文学館も4月下旬から、ホームページやSNSなどを通じて来年4月から休館する情報発信をスタートした。5月10日からは春のバラまつりも開催中で、文学館は「今度行こうかなと考えている方は、ぜひ今年ご来館ください」と呼びかけている。 市の方針をまとめた総合計画の中でも、重点事業として位置付ける文学館大規模改修。文学館の洋館はもともと、前田利家の系譜である旧前田侯爵家の別邸として造られ、現在の建物は1936(昭和11)年に完成した。前田氏から1983年に建物を寄贈されたのを受け、市が1985年から鎌倉文学館として開館している。 築80年以上が経過した木造の建物では、柱が腐敗したり、床が傾いたりと老朽化が顕著に。市は2年前から劣化度調査を実施し、今年度に設計を行
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