(2013年8月16日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) インドでは何もすぐには起こらない。プライベートエクイティ(非上場株)投資会社ウォーバーグ・ピンカスが出資するインドの中級ホテルチェーン、レモンツリーが、ムンバイに宿泊施設を建設し始めてから既に6年以上が経つ。 政府からであれ民間からであれ、土地を取得するのにお金と時間がかかる。中央の土地登記所もなければ、権原調査を行う簡単な仕組みもない。建設プロセスは、長期にわたる承認、規制の変更、古めかしい建築規制、脆弱なインフラによって妨げられている。 レモンツリーは現在、インドでホテル約3000室を保有している。一方、ウォーバーグ・ピンカスが6年前の同じ頃に投資した中国のホテルチェーン、セブンデイズ・インは約4万室保有している。 中国も模範的とは到底言えないが、少なくとも土地は手に入る インドでは、土地が高いうえに手続きが煩雑で、建設計画は思