「生理の貧困」とは? 筆者は日本社会の「貧困」問題を専門にするジャーナリストとして取材・報道を重ねてきた。 派遣などの非正規労働や低賃金で不安定な雇用形態の人々や母子家庭の母親、生活保護を受ける家の子どもらなどと長くつきあってきた。 大学教員になった現在でも「貧困」の報道は研究分野の一つにしている。 それだけに「貧困」という言葉には人一倍敏感になってしまう。 このため、テレビから「生理の貧困」という言葉が聞こえてきたときにすぐ聞き耳を立てたが、それが一体何を意味するのか、すぐに理解できなかった。 3月12日(木)の日中放送されたNHK総合テレビのニュース。そこでこの言葉が放送されたのだ。 英 生理用品への付加価値税廃止へ 政府の決定に歓迎の声 (NHKニュース)イギリス政府は、来年1月から女性の生理用品にかけられている付加価値税を廃止することを発表しました。イギリス国内では、経済的な事情か