記者会見で謝罪する宇宙航空研究開発機構(JAXA)の佐々木宏理事(右から2人目)ら=2022年11月25日午後、東京都千代田区 - 写真=時事通信フォト ■閉鎖環境で「13泊14日引きこもる」だけ JAXA(宇宙航空研究開発機構)は11月25日、宇宙飛行士の古川聡さん(58)が研究責任者を務めた研究で、データ改竄、捏造(ねつぞう)などの不正があったと発表した。 【この記事の画像を見る】 記者会見で、JAXAは「公表に値する信頼性のあるデータが取得できず、研究成果も公表できない事態となった」と謝罪した。一体、何が起きたのか。 この研究は、2016年から17年まで5回にわたって行われた「長期閉鎖環境におけるストレス蓄積評価に関する研究」。宇宙の閉鎖環境を模擬した施設の中で、健康な成人8人に13泊14日過ごしてもらい、血液、尿、心拍、唾液などの生理データや、研究者による面談や精神心理状態分析を基