―― 去年は忙しい1年でしたね。拠点を北京に移したけれど、ほとんどいなかったのでは? 広州、台北、香港、韓国、ニューヨーク、オランダ……とにかく国内外、あちこち動き回っていました。 ―― 今日は、生い立ちや、どんな環境で育ってきたのかということから聞かせて下さい。生まれ年の1978年は、中国が改革開放に向けて動きはじめた年にあたります。初めて触れたアート作品はどんなものでしたか。 父も母も彫刻家なので、最初に触れたアート作品は両親の彫刻だったってことになりますね。母が美大の教師で、構内にある教師専用アパートで生活していました。両親から特別な美術教育を受けたことはないけれど、美大生との交流も盛んだったし、幼い頃からアートが身近にあったと言えるかな。アートに対する感性は生まれつきなのかもしれません。 ―― ご両親の彫刻のほかに身近にあったものは? 小学生の頃は両親が買ってくれたマンガ、テレビ