死亡記事が出たのは7日で、亡くなられたのが2日だったのだがご親族だけの密葬だったらしい。京都大学の岩城見一さんからメールでの知らせが届いた。死因が解離性動脈瘤破裂ということだから突然死だったのだろう。昨年の10月の学会の時にも元気そうだったから。 この人が誰かと言えば、京都大学でのぼくの先生である。3年生で専門を選ぶ時に、哲学科美学美術史学研究室というのを選んだのだが、全く雰囲気になじめなかった。上の学年や下の学年は何人か覚えているが、同級生で誰が居たのかもよく覚えていない。大学生時代のぼくは大学にはほとんど顔を出すことがなかったし、単位とかカリキュラムのこともよく知らなかった。漠然と仏文に進むものだと思っていたのだが、二年生の終わりに第一外国語だったフランス語の初級の単位をほとんど取れていなかったことと、今「版画芸術」の編集長をしている一年上の先輩が美学に入ったからというかなりいい加減な