2007年7月16日のブックマーク (3件)

  • 「悪い思い出は、忘れちゃいけない!」…『腐女子マンガ大系』への疑問 - さかさまつげ

    腐女子マンガ大系』は、「マンガ」が大学などでの研究対象として定着してきたことの、おそらく成果と言っていいのだと思う。アカデミズムのいち領域としての「マンガ学」をふまえての企画、ということ。 その上で、このの場合は、何しろあつかうのが「やおい」だから、社会学(フェミニズム)にも通じていて、なおかつ自分自身も腐女子(腐男子)な、30代中心の比較的若い論者が多いみたい。 腐女子の立場を大事にしつつ、新しい世代の論者が、マンガ学と社会学の知見を用いてやおいを肯定的に語る、という感じかな。いわば、アカデミズム版『オタク女子研究』というわけですね。上野・香山と、ハク付けもばっちりである。 その趣旨には賛成するし、また、そのメッセージが充分読み手に届くになっているんじゃないか、という気もするのだが、個人的には、少なからず違和感も感じている。それを言葉にしておこうと思う。 違和感の直接の原因は、や

    t-kawase
    t-kawase 2007/07/16
    僕もちょっと違和感(というか、物足りなさ)を感じているんですよね。このエントリで大分頭が整理された気がする。
  • 腐女子マンガ大系の前半感想。 - 腐男子じゃないけど、ゲイじゃない

    ユリイカ2007年6月臨時増刊号 総特集=腐女子マンガ大系 出版社/メーカー: 青土社発売日: 2007/06/01メディア: ムック購入: 1人 クリック: 105回この商品を含むブログ (86件) を見るなかなか全体的に面白かった。まだ読めてない部分もあるのだが、ちょっと既読となった前半部分の内容に触れてみる。 まず、三浦しをん×金田淳子の対談がウマイ!これから多くの論者が「腐女子」のメタなり、なんなりを語る上で、まず、やおい・BLと言えど、その内容の方向性・表現は多種多様であり、それゆえ簡単に腐女子も含めやおい・BLを一筋縄に解釈できない、ことを述べたのはよかった。 腐女子、と言えど、やおい・BLと言えど、それは一言で括りがたいほどに多義性を持っていて、その姿は一枚岩ではない。このことの指摘は、後の論考を読む私たちの、安易な腐女子理解(したつもり)を防ぐ予防線になったのではないか。「

    腐女子マンガ大系の前半感想。 - 腐男子じゃないけど、ゲイじゃない
    t-kawase
    t-kawase 2007/07/16
    細かい考察。
  • 腐女子が腐女子に萌えたなら…溝口彰子「妄想力のポテンシャル」を読む。 - さかさまつげ

    むかし漠然と考えていたのは、耽美というかやおいというかBL、の読者が、いずれ女の子どうしものに関心を持つということもあるんじゃないかな、ということでした(ただし、「百合」とはちょっと違う雰囲気のものを想定していた)。男同士の関係性が当たり前になっちゃったら、つぎは男ではない性に関心が向く、ということは素朴にありそうだし、また、やおいを求める一部の人の心理の根っこに、女の子の内なる女性嫌悪がある、というのが当なら、多少なりともその女性嫌悪が緩和された時、女の子どうしのフィクションを通じて、あらためて自分自身の性を見つめようとすること、もありそうに思ったのです。 そして何より、男である僕の目には、やおいに関わる女の子たちの仲のよさが尋常ではないものに見えたのでした。「友情というより愛だろ」というのは、彼女たちの関係のほうがよっぽど似つかわしい……などとは、当時言いませんでしたが、ちょっと思っ