当時、各局の番組に次々と出演しながら、さとうは何を思っていたのか。いや、そもそも、テレビカメラが回っていないときの“本当のさとう珠緒”は、どんな人物なのだろうか。今、改めて本人に聞いてみた。(全2回の1回目/後編に続く) (文中敬称略) 子ども時代の忘れられない記憶 ICレコーダーを向けられたさとうは、こちらが心配してしまうほどに謙虚・謙遜の塊のような女性だった。 「ほんとすみません、私なんか。私、頭がよくないんですよ。ほんとに脳みそが鳥レベルなんだと思うんですよね……」 聞いているこちらが申し訳なく感じてしまうくらいの謙遜ぶりだが、そんな言葉も明るい声で、まっすぐ目を見て語ってくれるため、「いえいえ、そんな……」と応えているうちに、いつの間にかさとうの“間合い”に引き込まれているような気がする。「最近は鏡を見て、年齢を感じることもあります。そろそろ更年期も来るだろうし、ヤバイですよね」