この映画は、あまりにも多くのこと、重い事実が描かれているため、一度見ただけではちゃんとした感想をまとめることが不可能なように思った。 上映のあと、岡真理さんがスクリーンの前に立って話をされ、自分はこの作品を何度も見ているが、見るたびに感じるものが広がっていく、という意味のことを話されたのだが、分かる気がする。ただ、ぼくの場合は、「感じる」力があまりないことと、画面を見ながら考えることが拡散してしまうという性格、それから、描かれている事柄があまりにも遠近法を欠いているように思える(これは、題材がパレスチナのことであるためかどうか、分からない)ため、感動するというよりも、困惑とか衝撃という感じのほうが強かった。上映は7日までということだが、ぜひ、DVDなどであらためて見てみたい。 ともかく、たいへん特異な、そして強い印象を残すドキュメンタリーフィルムである。 (以下、すごいネタばれ) この作品