メディアなどで「女性が性被害にあわないために」というテーマがしばしば取り上げられますが、センターにも取材の申込みがくることがあります。強姦救援センターなら、女性が被害にあわない特別な方法を研究しているはずだと思うのかもしれません。残念ながら「被害にあわない方法などない」というのがセンターの答えです。 ひとつだけはっきりしていることは「被害は男のいるところでだけ起きる」ということです。となれば、絶対に男には近づかず、自分の存在を男に認識されないようにするということができれば、理論的には被害にあわずにすみます。しかし、そんなことはおよそ不可能です。 女性が被害にあわないためにとして昔からよく言われているのは、夜遅く出歩いてはいけないとか、露出の多い派手な服装はよしたほうがよいなど、挙げてみれば全てが女性への禁止事項です。しかし、被害の起きるのは夜遅くに限ったことではありませんし、服装とは無関係