『大丈夫、あのブッダも家族に悩んだ』(草薙龍瞬著、海竜社)の著者は、宗派に属さず活動をしている僧侶。『反応しない練習』(KADOKAWA)などに続く新刊である本書においては、「家族」をテーマに設定しています。 家族の基本とは、みなが平穏に暮らせること。(中略)それなのに、実際には、家族だから苦しめ合っている現実がある。(中略)ただの他人なら悩まなくてすむことが、「家族だから」悩んでしまう。奇妙な話だ。その「理由」は何なのか。どうすれば平穏で幸福な関係で居られるのか。そこを一緒に考えようというのが、この本の目的だ。(「はじめにーー家族に"希望"を見つけよう」より) こう記す著者は、「家族が抱える悩みには"業"という大きな理由が潜んでいる」ともいいます。いうまでもなく業とは仏教の言葉であり、"人生をつくっている力"のこと。わかりやすい例は「性格」であり、怒りっぽい人は「怒りの業」を持ち、いつも