懸念される地盤沈下=「世界のトヨタ」F1撤退 懸念される地盤沈下=「世界のトヨタ」F1撤退 トヨタ自動車が4日、F1世界選手権シリーズからの撤退を発表した。「期待に応えられず、心よりおわびします」。記者会見した豊田章男社長は厳しい表情で語った。自身が耐久レースに出るなど、同社長のモータースポーツへの理解は深かったはずだ。そのトップの苦渋の決断だった。 世界的な自動車不況の波を受け、既にホンダが昨季限りでF1から離脱した。三菱自動車はダカール・ラリーのワークス(メーカー直属)参戦を今年いっぱいで終了。世界ラリー選手権(WRC)では、富士重工業(スバル)とスズキが昨年を最後に撤退している。 こうした状況下、世界最大の自動車メーカーでもあるトヨタの判断がモータースポーツ界に及ぼず影響は計り知れない。トヨタの控えドライバーだった小林可夢偉は今季最終戦で6位に入賞し、正ドライバー昇格が期待されて