80年代のロック史を語るのなL.Aメタルを代表とする「へヴィー・メタル・ブーム」は避けては通れない。本でもビデオでも良いが、「ロックの歴史」と銘打ったもので、真面目にヘヴィ・メタルを論じているものは極端に少ない。ヘヴィ・メタルの歴史を真摯に解説してくれるのは日本では音楽雑誌の「BURRN!」ぐらいである。 90年代以降台頭してくる事になるグランジ系ロックバンド(後々詳しく説明します)の中には、オジー・オズボーンのことを「グランジの祖」としてリスペクトしたバンドも多く存在したが、それも所詮は70年代までのブラック・サバス時代のオジーのことを言っているに過ぎない。 オジ―自身も「みんなサバスの話しばかりしてくるが、俺はソロになってからの方が長いし、レコードもサバスの時とは比べもんにならないほど売れてる!」と、半ば怒りながら言っているように、このオジーに対する不当な評価と同じく、ヘヴィ・メタル・