*関連項目→〔ウロボロス〕・〔もとにもどる〕 ★1a.最上のものを求め、巡り巡ってまたもとの出発点にもどる。 『大鏡』「藤氏物語」 河内国の某聖人は、ながらく庵から出ることがなかったが、法成寺金堂供養の折に上京し、関白頼通の有様を見て「これこそ一の人」と思う。ところが関白は入道道長を仰ぎ敬い、その2人はまた、行幸された帝の前でかしこまる。「帝こそ日本一」と思っていると、帝は阿弥陀仏を拝礼する。「やはり仏がもっとも尊いのだ」と聖人は悟る。 『漁夫とその妻の話』(グリム)KHM19 漁夫がカレイを釣るが、カレイが「私は魔法をかけられた王子だ」と言うので、海に放す。漁夫の妻が、小さな家をカレイに願うよう夫に命じ、叶えられる。次いで妻は大きな御殿を望み、王様になり、天使様になり、ローマ法王様になる。最後に妻が「神様になりたい」と望むと、夫婦はもとのあばら屋暮らしにもどる。 ギリシアの七賢人の伝説