JNTO(国際観光振興機構)の「訪日外客 実態調査2006-2007(満足度調査編)」によれば、訪日外国人の9割以上が、訪日旅行に対して満足しており、再度の訪日を希望している。そして、日本の魅力として6割強の訪日外国人が挙げているのは「日本人の親切さ」である。この日本人のホスピタリティの高さは、「訪日前よりも上昇した日本のイメージ」のトップにも挙げられている。「道を聞くと誰しもが一生懸命教えてくれる」「声をかけて無視する人がいない」という、我々日本人にとっては当たり前すぎて自覚のない行動が、訪日外国人にとっては他国にはない素晴らしい魅力として映っているのだ。「おもてなし」―これは、日本が世界に誇る大きな財産の1つである。 一方、日本の生産性を「労働生産性」という指標で国際比較すると、残念ながら、その低さが目立つ。内閣府発表によれば、主要国の中で日本の労働生産性は最下位(2005年)。全体で