新連載の本コラム「ビジネスを考える目」は、コンサルタントの鈴木 貴博氏(百年コンサルティング 代表取締役)。鈴木氏が、日常生活 や仕事の場面で気づいたちょっとした「ビジネスのヒント」を毎週紹 介してもらう。携帯電話からユニクロまで、「消費者」と「ビジネス」 のちょうど中間に立った視点で、日本のビジネスをじっと見つめて、 考えるコラム。 日本社会の所得階層セグメントは、過去10年で急速な変化を遂げている。その間、新たに生まれた所得階層が「プチリッチ層」だ。中流層と富裕層の間に位置し、年齢は30歳から50歳ぐらいの間で、世帯年収は1000万円前後。“豊かになった中流”といった性格の層である。 このプチリッチ層は人数的には多くないが、お金を積極的に使うため、セグメント全体で見た市場規模は大きい。若者に多い下流層と比較すれば、食費にしても衣料にしても余暇にしても、約3倍の支出を行う傾向にある。 結