花にやってくる小昆虫を待つハラビロカマキリ。「構えの姿勢をとるハラビロカマキリ」(2006年、作家蔵) 東京都写真美術館(恵比寿ガーデンプレイス、TEL 03-3280-0099)は7月5日より、自然写真家、今森光彦さんの写真展「昆虫 4億年の旅」を開催する。会場は2階展示室。 1954年滋賀県生まれの今森さんは、独学で写真を学び、1980年からフリーランスの写真家として活動。琵琶湖近くの田園にアトリエを構え、幼少期から興味を持った「昆虫」を取材、撮影しながら、世界各地の熱帯雨林や砂漠にも足を延ばしている。木村伊兵衛写真賞(第20回)をはじめ、受賞経験も多数。 同展では、代表作に新作を加えた約200点を、2部構成で紹介する。第1部は、1994年に発表した大型本「世界昆虫記」(福音館書店刊)の作品を中心に、20年以上の取材期間を費やした「驚異の昆虫たちの生態」を追う。第2部では、身近に生息す