ブックマーク / saebou.hatenablog.com (16)

  • 面白いが時代を感じさせるところもある古典の読み替え~『ウィキッド』 - Commentarius Saevus

    『ウィキッド』をロンドンのヴィクトリア・アポロ劇場で見た。日でもやっていた作品だが見たことがなく、初見である。『オズの魔法使い』の西の悪い魔女をヒロインにした古典の読み替え前日譚である。 西の悪い魔女ことエルファバが倒された後、良い魔女グリンダが実は昔エルファバと友達だった…という話を持ち出され、回想をするというような枠がある。エルファバはマンチキン総督一家の娘だが、母親の不倫でできた子どもで、生まれた時から肌が緑色だった。そのため、母がまた妊娠した時には父親が次女の肌が緑色にならないよう、特別な草ばかりべさせていたので、おそらくそのせいでエルファバの妹ネッサローズは両足が動かない。エルファバとネッサローズはシズ大学に入学し、そこで人気者のグリンダと出会う。最初はエルファバをいじめていたグリンダだが、反省して仲良くなる。一方、エルファバは大学で魔法の才能を見いだされる。 かなり複雑なプ

    面白いが時代を感じさせるところもある古典の読み替え~『ウィキッド』 - Commentarius Saevus
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    t714431169 2024/04/13
    “一番思ったのはオチが「実際の歴史はこうだけど政治的理由で隠蔽されている」という話になっていること”オタクっぽいと思った記憶。「欺瞞に対する挑戦者ヅラ」は教科書の教えない歴史に直結じゃんと。
  • 絶対に恋が実らないディズニープリンセスvs路上出産モンスター~『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus

    『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』を見た。 www.youtube.com 最近、クーデターで反米勢力が政権を握った南米の島であるコルト・マルテーゼを舞台に、スーサイド・スクワッドがこの島にあるナチス関連の実験施設ヨトゥンヘイムを破壊するミッションを描いたものである。不評だった前作から引き続き出演しているキャラクターは少なく、雰囲気もだいぶ変わっている。ジェームズ・ガンが監督ということで、非常にジェームズ・ガンっぽい映画になっている。 全体的に昔のSFやホラー(それもB級のもの)を意識したような狙ったチープさがあり、それがだいたいはちゃんと機能していて、前作よりずっと出来のほうは向上している。笑えるところはたくさんあるし、ジェームズ・ガンらしく音楽は鉄板である。いきなりジョニー・キャッシュの「フォルサム・プリズン・ブルース」のライヴ演奏にあわせてマイケル・ルーカー演じるサバン

    絶対に恋が実らないディズニープリンセスvs路上出産モンスター~『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus
  • 子供の世界と性愛の拒絶~『AKIRA』4Kリマスター版(ネタバレあり) - Commentarius Saevus

    大友克洋監督『AKIRA』の4Kリマスター版をIMAXで見てきた。今回初めてこの映画を見た。漫画のほうは全く読んだことがない。 www.youtube.com 舞台は第三次世界大戦から31年後、2019年のネオ東京である。オリンピックを控えているのにしょっちゅう抗議運動が起こっているという不穏な政情ではあるが、一応戦争による破壊からは街は再生している。そんな中、暴走族をしている少年である鉄雄がひょんなことから超能力を持つタカシと接触し、自らも超能力に目覚めてしまう。鉄男を助けようとする金田はいろいろあって反政府活動をしている若い女性ケイと組むことになる。 けっこう複雑な話なのだが、テーマとビジュアルがぴったりあうよう大変よく考えられている。この作品の大きなテーマのひとつとして子供の自我の肥大というのがある。超能力に目覚めた鉄男が暴れ始める原因が小さい頃から自分を助けてくれていた金田への漠然

    子供の世界と性愛の拒絶~『AKIRA』4Kリマスター版(ネタバレあり) - Commentarius Saevus
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    t714431169 2020/06/13
    アニメ版の感想としては極めてしっくり来る。原作はアニメと多少違うので、そちらの感想も読みたい。
  • 受動的な創られたヴィラン~『ジョーカー』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus

    『ジョーカー』を見てきた。『バットマン』の悪役であるジョーカーがどうやってジョーカーになったのかを描いた作品…というのは建前で、ほとんど別の映画である。 wwws.warnerbros.co.jp ゴッサムシティに住むアーサー(ホアキン・フェニックス)はピエロの仕事をしながら母ペニー(フランセス・コンロイ)の介護をしている。アーサーは突然笑い出してしまうおそらくトゥレット症と思われる症状を抱え、精神的にも不安定でカウンセリングと投薬を受けているが、それでも憧れの仕事であるスタンダップコメディアンを目指して頑張っていた。しかしながらゴッサムシティが荒廃するとともにアーサーの人生はどんどん下り坂になる。ピエロの仕事の最中に悪ガキどもに襲われ、仕事はクビになるし、市当局が福祉を打ち切ったせいでカウンセリングも投薬も受けられなくなる。度重なる不幸のため限界になったアーサーをどんどん狂気が蝕んでいく

    受動的な創られたヴィラン~『ジョーカー』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus
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    t714431169 2019/10/27
    「ジョーカーはインセルではない」どうかな。あの監督にそんな知性があるかどうか。
  • 子どもの無限の可能性を失って大人のつらい恋がはじまる〜クィアからヘテロノーマティヴへ至る物語『君の名は。』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus

    新海誠監督『君の名は。』を見た。新海誠の監督作を見たのはこれがはじめてである。 もう大ヒット作であまりあらすじとかは書かなくてもいいと思うのだが、時空を越えた愛というタイムトラベルSFの王道テーマに男女の入れ替わりを絡めた超ロマンティックな作品である。ややこしくなりがちな展開をすっきりと上手に処理しており、美しい絵柄もあいまって大変よくできた恋愛ものになっている(展開はいろいろ突っ込みどころもあるが)。 この映画の特徴としては、子ども時代の時空というのが極めて若々しく、無垢で、キラキラした無限の多様性を秘めたある種クィアなものとして提示されていることがあると思う(クィアという言葉の意味については既に連載でけっこう書いたりしているのであまり詳しくは触れないが、要はいわゆる「ふつう」と違う、何かちょっと逸脱があるようなセクシュアリティのことである)。前半部分で入れ替わる三葉と瀧のセクシュアリテ

    子どもの無限の可能性を失って大人のつらい恋がはじまる〜クィアからヘテロノーマティヴへ至る物語『君の名は。』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus
  • 画面の全てが女の心を映す〜『キャロル』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus

    トッド・ヘインズ監督の新作『キャロル』を見てきた。原作はパトリシア・ハイスミスの『キャロル』である。とにかくびっくりするくらいよくできている映画だ。 1952年のニューヨークを舞台に、ふたりの女性の恋を描いた映画である。離婚を控えた美しい中年女性キャロル(ケイト・ブランシェット)がデパートで働く写真家志望の若い娘テレーズ(ルーニー・マーラ)と出会い、恋に落ちる。ところがキャロルの夫であるハージ(カイル・チャンドラー)が独占欲を発揮し、キャロルの性的指向をネタに娘リンディの親権を奪おうとしはじめる。キャロルは窮地に陥り、一度はテレーズと別れようとするが… まず、監督であるトッド・ヘインズのこだわりがすごい。全体的にどの画面も完璧に美しく50年代風で、かつ意味のあるものに見えるよう計算し尽くされており、たいしたことが起こらないような場面でも細部まで緻密なので観客は気が抜けず、はっきり言って見て

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  • 稀に見る流動性映画〜『恋人たち』 - Commentarius Saevus

    橋口亮輔監督の新作『恋人たち』を見てきた。通り魔にを殺された男、自分の関心の無い夫と郊外で暮らしている、ゲイの弁護士の3人の生活を並行して描く作品である。 とにかく気合いの入った作品で、独特のリアリズムが全体をつらぬいており、ちょっと実験的でもある。おそらく完全に現実に近づけているというわけではないのだが、自分語りとかちょっとした表情の強調とかあまり現実にはなさそうなことを織り交ぜつつ、やたらに散らかった部屋とか、ゴミゴミした街路みたいなありふれた背景をバックに、見ている人の生活感覚をぐいぐい喚起してくる演出を使っているせいだろう。最初は出てきたどの人物にも全く感情移入できず、どっちかというとみんなやな感じの人たちに見えるのだが、だんだん背景が明らかにするとともに登場人物の人間味を増し、ぐんぐん観客を中に引き込んでいく作品だ。一方でたまにご近所のごたごたをのぞき見しているような変な気分

    稀に見る流動性映画〜『恋人たち』 - Commentarius Saevus
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    t714431169 2015/12/04
    “あと瞳子が夫に暴力を振るわれたのに、最後「子どもができてもいいじゃないか」と夫に言われて丸め込まれてしまうあたりは全然ダメだったと思う”「ガッカリ展開」の評価は難しいよなー。私は好き嫌いに逃げるが。
  • ケアと癒やしの壮絶ノンストップアクション〜『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus

    『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を見た。なお、オリジナルのシリーズは一切未見である。 物語は文明が破壊された砂漠が舞台である。ヒロインのフュリオサ(シャーリーズ・セロン)は独裁者でカルトの指導者であるイモータン・ジョーに軍人として仕えてそこそこ出世していたが、これまでの贖罪のため、イモータン・ジョーのもとで性奴隷として子どもを生まされている5人の女性たちを助けて逃走することにする。それをこれまたイモータン・ジョーの手先につかまっていたマックス(トム・ハーディ)が成り行きのせいで助けることになる。一行は追っ手を振り切ってフュリオサの一族であった女たちが住むところまで逃げ、新天地を目指そうと考える…ものの、マックスの説得でこれ以上放浪するよりはイモータン・ジョーを倒して砦に安全に生きられる環境を作ることを目指すほうが良い賭けだと考え、最後の戦いにのぞむ。主人公が行って帰ってくるだけという

    ケアと癒やしの壮絶ノンストップアクション〜『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus
    t714431169
    t714431169 2015/06/26
    マックスは歴代最高にカッコよかったと思いますね。流れの革命支援者って感じで。
  • 『風立ちぬ』〜『イングロリアス・バスターズ』の後にこんな第二次世界大戦映画を作っていいとでも思ってるの?(ネタバレあり) - Commentarius Saevus

    科学史鑑賞会『風立ちぬ』を見た。 id:nikubetaさん、id:kosuke64さん、 id:emeroseさんも参加。 一言で言うと『イングロリアス・バスターズ』の後にこのような第二次世界大戦ものの歴史映画を作っていいとでも思ってるんだろうかと思った。これはもちろん褒めてない。私には日のアニメーション周りのサブカルチャーとか全然わかんないし宮崎駿の作家性にもはっきり言って興味がないので、とにかくこの映画歴史ものとしてひどいなと思ったのである。 実は私は堀越二郎のことも堀辰雄のことも全く知らなくて、科学史関係者と見に行ってちょっとレクチャーしてもらって歴史的背景を知った感じなのだが、なんかまあ航空史とか全然知らなくてもこの完全に失敗したパラレル歴史叙述は何なんっていう感じだった。 まず、ドリームヴィジョンの使い方があまりにも安易というか…一応、主人公の堀越が三菱に入って軍事用の飛行

    『風立ちぬ』〜『イングロリアス・バスターズ』の後にこんな第二次世界大戦映画を作っていいとでも思ってるの?(ネタバレあり) - Commentarius Saevus
    t714431169
    t714431169 2015/06/21
    これを読むと風立ちぬはやっぱ名作だなあ。露悪映画だからなー。
  • 台風が来たぞ!〜実は脚本の妙『パシフィック・リム』[少しだけネタバレあり] - Commentarius Saevus

    『パシフィック・リム』を見てきた。 …じつはこれを見る前に『アイアン・フィスト』を見たので、それに比べるととんでもなく金がかかっているように見えるという金銭的補正がかかってしまい(いや実際にかかってるんだろうけど)、なんかものすごい豪華な映画だったような気がしている。 それで、既にロボットとか怪獣のワクワク度については多数のレビューが出回っているのもうあまり書くことないかと思うのだが、この映画はロボットと怪獣の戦いだけを面白く見せるために(制作陣も客もみんなが楽しいサービス精神旺盛な映画を作るために、と言い換えてもいいかもしれん)ずいぶん考えて脚を作っていると思った(細かいツッコミどころはいくつもあるけど見てる間はあまり気にならないし)。と、いうわけで、今回は脚の効果的な小ネタをひたすら指摘したいかも。 まず映画がいきなり物語の途中(正式なイン・メディアス・レス方式ではないのだがまさに

    台風が来たぞ!〜実は脚本の妙『パシフィック・リム』[少しだけネタバレあり] - Commentarius Saevus
  • どうして『アナと雪の女王』のクリストフには財産がないのか〜女相続人の文芸史(注意:山ほどネタバレあり) - Commentarius Saevus

    数日前からツイッターでこんなのが話題になっている。 夏野剛×黒瀬陽平×東浩紀「男たちが語る『アナと雪の女王』——なぜクリストフは業者扱いなのか」 タイトルが明らかに釣りで、さらに登壇者がこの通りなのでずいぶんと批判が多いのだが、まあこの面子だと過去の文学的・映画的伝統をディズニーがどうふまえてるかとかは全然出てこないかもしれないと思うので(他はよくわからないがとくに三番目の論者は歴史に全然興味がないだろう)、とりあえず「クリストフに財産・身分がない」ことの背景にはどういう文芸の伝統があるのかっていう話を、「女相続人もの」の歴史を使ってちょっと分析していきたい。この「女相続人もの」というのは日の文芸だとそんなにメジャーな伝統ではないように思うのですんなり理解しにくいところがあると思うのだが、これを知っていたほうがたぶん『アナと雪の女王』のみならずいろんなアメリカのロマンティック・コメディ映

    どうして『アナと雪の女王』のクリストフには財産がないのか〜女相続人の文芸史(注意:山ほどネタバレあり) - Commentarius Saevus
  • これはおとぎ話じゃない、レイプ&リベンジアクションだ!〜『マレフィセント』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus

    『マレフィセント』を見てきた。一年に二度もディズニー映画を金払って見るなんて実に癪に障るのだが、アンジーの魔女姿に抵抗できずついふらふらと… この映画は賛否両論あるようだが、まあ出来としては『アナと雪の女王』のほうがだいぶ良いと思うんだけど、私は断然こっちのほうが好きである。なんてったってこの映画、おとぎ話のフリをしているわりにはずいぶんえぐいレイプ&リベンジアクション映画で、私が好きな『フォクシー・ブラウン』とかの女ものブラックスプロイテーション映画みたいなノリで見るべきものだと思うからである。 既にずいぶんいろんなところで解説されているが、これはディズニーアニメ『眠れる森の美女』の再解釈である(私はたぶんこの映画を見たことがない)。とりあえずあらすじを書いておくと、ヒロインは翼ある妖精マレフィセント。妖精の国ムーアで楽しく暮らしているが、ひょんなことから人間の少年ステファンと仲良くな

    これはおとぎ話じゃない、レイプ&リベンジアクションだ!〜『マレフィセント』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus
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    t714431169 2015/06/21
    俺もこの映画好きなんだよなー。秘宝界隈で評価悪くて「だよなー」って感じだった。
  • フェミニストとしてすすめる、フェミニズムに関心を持つための本5冊(3)フェミニスト批評編 - Commentarius Saevus

    一昨日の「フェミニストとしてすすめる、フェミニズムに関心を持つための5冊(1)物語・ノンフィクション編」と「フェミニストとしてすすめる、フェミニズムに関心を持つための5冊(2)理論・学術・専門書編」に続いて、最後に「フェミニスト批評編」をやろうと思う。フェミニズムの文学批評は(というかよくできた批評の研究書というのはたいていそうだが)、普通に読んでいるとわからないような話の深い層を解き明かしてくれるものなので、別にフェミニズムにそんなに興味がない人であっても、を読んだり演劇を見る時によりおもしろく考える助けになるのでとてもオススメだ。ただ、今回は文学・演劇以外の批評、つまり映画、美術、テレビなどを対象にしたものや、クィア批評に該当するものは便宜的に入れないことにした(こういうものはたぶんそれだけで5冊別に選んだほうがいい)。あと、日語訳がないものとアンソロジーは除外したので、ブラッ

    フェミニストとしてすすめる、フェミニズムに関心を持つための本5冊(3)フェミニスト批評編 - Commentarius Saevus
  • フェミニストとしてすすめる、フェミニズムに関心を持つための本5冊(2)理論・学術・専門書編 - Commentarius Saevus

    昨日の「フェミニストとしてすすめる、フェミニズムに関心を持つための5冊(1)物語・ノンフィクション編」に続いて、今日は「理論・学術・専門書編」をやろうと思う。一応「理論・学術・専門書編」とは銘打っているのだが、所謂「フェミニズムの」の中から、私が初学者におすすめできそうだと思うものを紹介したい。 とりあえずとにかくわかりやすさ重視にしたので、古典と言われるものでも初学者が読み通しにくそうなものは入れなかった(このせいで哲学系が入らなくなったのはとても残念だ…)。また、冊数の都合上、「クィア理論」に入りそうなものは選ばないようにした(クィア理論ならそれだけで五冊選んだほうがたぶん良いと思う)。あと、フェミニスト的な文芸研究、つまり「フェミニスト批評」に入るものは明日、別に5冊選ぶことにしようと思うので、それは入れない。 ・エリザベート・バダンテール『母性という神話』鈴木晶訳、筑摩書房、1

    フェミニストとしてすすめる、フェミニズムに関心を持つための本5冊(2)理論・学術・専門書編 - Commentarius Saevus
  • フェミニストとしてすすめる、フェミニズムに関心を持つための本5冊(1)物語・ノンフィクション編 - Commentarius Saevus

    最近炎上していたこのまとめがとにかくひどい。 「クソフェミ「まずはを読め!」俺ら「どのを?」のテンプレに答える当にフェミニズムが学べる5冊の」 とりあえずこのまとめのひどさはいくつもあるのだが、 ・タイトルに「クソフェミ」というのが入っている時点で、フェミニズムを侮蔑する気が全身から汗のようににじみ出ている。真面目に謙虚さと疑いを持って学ぶ気はないようだ。 ・そもそもフェミニストが「まずはを読め」というのをテンプレ的に言ってくるという状況があまり想像できないが、それはともかくとして他の専門分野で妙なことを言うと「を読んでから言え」と言われるのは当たり前なのに(宇宙、地震や火山、医学、歴史など)なぜフェミニズムだけこんなにウザがられているのか理解できないし、また関心があるという人にをすすめるのは別に普通である。 ・フェミニズムについて知りたいくせにいきなりロールズやセンをすすめ

    フェミニストとしてすすめる、フェミニズムに関心を持つための本5冊(1)物語・ノンフィクション編 - Commentarius Saevus
  • 理想宮か、公共彫刻か?〜『アナと雪の女王』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus

    『アナと雪の女王』を見てきた。私、ディズニーが大っきらいなので金を払って見に行きたくなかったのだが、あまりの評判の良さに敵の軍門に降ってしまった… 好き嫌いはともかくとして、見た後最初の感想は、「これは女子のスター・ウォーズになる」ってことである。今まで「女子のスター・ウォーズ」と呼ばれている作品は『ダーティ・ダンシング』であった。男の子がジェダイに夢中になっている間、女の子は『ダーティ・ダンシング』の台詞を引用しているのだそうだ(私はジェダイ派)。しかしながら『アナと雪の女王』は一言で言うと「暗黒面に堕ちなかったアナキン」の話である。アナキンのフォースもエルサの魔力も非接触型ハンドパワーであるし(←ごめん、もっと気の利いた言い方を思いつけばいいんだけど)、どちらも怖れによって暗黒面に堕ちかけるのだが、怖れを克服できなかったアナキンに対してエルサは愛の力により勝利する。とにかくよくできた映

    理想宮か、公共彫刻か?〜『アナと雪の女王』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus
    t714431169
    t714431169 2014/05/18
    気持ちはわかるが私は「この程度」でも喜んでしまったよ・・・。
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