『ウィキッド』をロンドンのヴィクトリア・アポロ劇場で見た。日本でもやっていた作品だが見たことがなく、初見である。『オズの魔法使い』の西の悪い魔女をヒロインにした古典の読み替え前日譚である。 西の悪い魔女ことエルファバが倒された後、良い魔女グリンダが実は昔エルファバと友達だった…という話を持ち出され、回想をするというような枠がある。エルファバはマンチキン総督一家の娘だが、母親の不倫でできた子どもで、生まれた時から肌が緑色だった。そのため、母がまた妊娠した時には父親が次女の肌が緑色にならないよう、特別な草ばかり食べさせていたので、おそらくそのせいでエルファバの妹ネッサローズは両足が動かない。エルファバとネッサローズはシズ大学に入学し、そこで人気者のグリンダと出会う。最初はエルファバをいじめていたグリンダだが、反省して仲良くなる。一方、エルファバは大学で魔法の才能を見いだされる。 かなり複雑なプ