だからいまは本当の意味で批判的なのはどういう態度なのか、原理から考えねばならない。リベラルが「意識の高い」主張をしても人々に届かないのは、それこそが体制順応的だとみな見抜いているから。一言でいえば、反アベといえばちやほやされる世界で、それが批判になるわけがないということです。

画像張っとく。いまの時点で405RTなんで、国会前に行ったひとはけっこう読んだと思うよ。しかし、安倍政権を批判するために、なんでいきなり、大して会ったこともなくて運動にも無関係な人間を「末路哀れ」とか罵倒しなければいけないわけ？… https://t.co/GHCSPCQOBE

沖縄基地問題にしても、じつは沖縄人が日本人の（あえてこういう言い方してますが）100分の1だという事実が決定的に大きい。99対1ですからね。そりゃ1は我慢しろって話になる。民主主義は原理的にそういうものなんですよ。

しかし、あらためて翌日になっても思うけど、田原総一朗さんに「そんなにこの国に文句言うなら日本から出てけ」と言われた衝撃は大きいな（放送されてます）。そういう時代なんだね。日本からは出ていかないけど、マスコミからは出てきます、すみませんでした、と答えるしかないな。

自爆テロをフランスでkamiazeという、それに反応した記事が最近は増えているけど、ここでぼくたちが考えるべきは、日本の特攻がそういうイメージで世界中で受け取られているという厳粛な事実についてであって、特攻は本当はどうだったとか70年後に言うことではないのではなかろうか。

911がアメリカを変えたように、これはヨーロッパを変えるな。まいったなあ。これが21世紀か。

地上波しか見ない人とそうでない人の情報格差が開くというのはよく言われてきたことだけど、今日ほどそれを実感したことはない。フランスでは緊急事態宣言で国境閉鎖、オバマも緊急会見でいまもCNNでは突入の中継が流れているのに、日本のテレビは速報ちらっと流してあとはバラエティだもんな。

人文的であること、リベラルであること、その軸は多様性の肯定にあります。そして多様であることを認めるというのは、あるひとにとっての「現場」が別のひとにとってはまったくそうではない、そういうすれ違いを認めることを意味します。いまのリベラルはその余裕を失いつつあるように見えます。

だからぼくは、いまの日本の状況は、全体として、絶望的なまでに反知性的だと見ています。悲惨な委員会決議だけが問題なのではありません。大学人が、クリエイターが、みな単調な「アクチュアリティ」へと一気に急き立てられていく（そしてすぐ忘れる）、この光景にこそ絶望を感じるのです。

子どものころは、人間はみな平等なんだから生まれながらに王様や金持ちがいて他方で飢えているひとがいるのはおかしいと思ったものだけど、大人になると市場原理がどうとか自己責任がどうとか所有権がどうと伝統がどうとかでだんだん現実に慣れていく、しかしこれ子どものときの直観が正しいよね。

本丸は石原と徳州会の関係であり、猪瀬問題は目眩ましにすぎないわけで、むろんそんなのに巻き込まれちゃった猪瀬氏が政治経験が浅く未熟だったのはたしかかもしれないけど、都知事としては手腕あったんだからこんなところで辞任させるのは都政にとって百害あって一利なしだとぼくは思います。

未来の党に希望があるって言ったひとは、選挙結果だけじゃない、そのあとにぼろぼろ出てきた滑稽な内実を自分たちが見抜けなかったことを認めるべきでしょう。選挙は水ものだから大敗が予想できないのはしかたない。でもこの情けない党に希望を見たのは、ちょっとは反省してもいいんじゃないの。

ブロック戦略がぐいぐい効を奏し、最近は絶賛リプライしか来ないようになったしなあ……。

共産党は日本の癌だ。共産党の主張が悪いというのではない。絶対に為政者にはならないという安心感のもとに、為政者への不満だけを吸い上げる党という存在がある、その事実が日本の政治をひどく損ねている。共産党の批判は決してぶれないから、そこに不満が流れ込む。でもそれはなにも変えないのだ。

なんとなく社民党や共産党を支持してリベラルっぽいことを言っていれば良識人ぶれて自民党政治の暴力に抵抗することになるという思考停止、それこそがいまの日本を悪くしている癌だから、左翼勢力はまず徹底して地に落ちる必要がある。山本太郎社民党党首就任はその墜落を示す最高のカードだ。