日本の食料安全保障をめぐる状況にはどういったリスクがあり、どのような対策がありうるのか。12月6日に「『グローバル食料争奪時代』を見据えた日本の食料安全保障戦略の構築に向けて」という報告書を公表したマッキンゼー・アンド・カンパニーの山田唯人氏に話を聞いている。 前篇では、世界全体では今後の食料需給は深刻に逼迫するおそれは少ないながらも、グローバルな「食料争奪」時代が訪れ、日本が中国など各国に食料を奪われるリスクを持っているという話があった。 では、日本はどのような「針路」をとるべきなのか。引き続き山田氏に聞いた。 リスクの進展段階ごとに打てる手がある