ガソリンを筆頭に、モノの値段はどんどん上がる。なのに税負担は、軽くなるどころか重くなる一方。いったいなぜ?国が増税にこだわる理由、凄まじい税負担をめぐる現実……全部お伝えします。 前編記事『いつまで税金は上がり続けるのか…関係者が語る「財務省」が増税を止められない「ほんとうの理由」』より続く。 失われた30年の「こっそり増税」、全部暴く なにげなく給与明細や年金の通知書に目をやると、天引きされている税金や社会保険料の額のあまりの大きさにギョッとする。そして、並んだ数字をマジマジと見つめながらこうつぶやく。 「前からこんなにいっぱい引かれてたっけ?」 ……同じような経験をしたことがある人は少なくないだろう。 '90年代にバブルが崩壊してから現在までの30年は「失われた30年」と呼ばれるが、じつはこの期間は「増税の30年」でもあった。 しかもタチが悪いのは、その増税が、国民の目にはじつにわかり