日銀がデフレから脱却するために実施している大規模な金融緩和で、政策の目標としているマネタリーベース=「日銀が市場に供給したお金の量」は、先月末時点で159兆円を超え、3か月連続で過去最高を更新しました。 日銀が市場に供給するお金の量を表す代表的な指標である「マネタリーベース」は、世の中に出回っている紙幣と硬貨、それに民間の金融機関が日銀に預けている資金=当座預金の残高を合わせたものです。 日銀が4日に発表した先月末時点のマネタリーベースは、4月末よりも2.5%増えて159兆1641億円となり、3か月連続で過去最高を更新しました。 これは日銀が、デフレから脱却するために4月から大規模な金融緩和策を導入し、巨額の国債の買い入れを進め、市場に資金を供給しているためです。 今の緩和策が導入される前の3月末時点と比較すると、この2か月でマネタリーベースは13兆円余り、率にして9%増加していることにな