【第14回】はこちらをご覧ください。 「空気を読む」必要のない素晴らしいサークル 大学に入ってからもしばらく一人ぼっちだった僕は、1年生の夏休みの直前、最高の"居場所"を手に入れた。前回記したように、「Numbers研究会」というサークルを見つけたのだ。 キャンパスを歩いているとき、奇妙なメンバー勧誘ポスターを見たのがきっかけで、まったくの偶然が重なって入会説明会に顔を出してみた。そこで会った学生たちや顧問教授のことをすっかり気に入ってしまい、すぐに入会を決めたのだ。 人に嫌われることを気にせずに振る舞うことのできる場は、ただひたすら楽しかった。とにかくメンバーたちは皆、僕と同じく「数」や「数学」を愛し抜いているのだ。「人生で初めて仲間ができた!」と、躍り上がりたいような気分だった。 暗い灰色だった僕の大学生活に、突然、色彩が付き始めた。意識して顔の筋肉を動かさなくても、笑顔が出るようにな
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