ブックマーク / essa.hatenablog.com (7)

  • 増殖を想像する力 - アンカテ

    次のような人たちには共通点があります。 ネット上で自社の悪口を言われ、それをもみ消そうとしてかえって悪名を広めてしまう 知りあい数人に見せるつもりでWEB日記を書いていて、有名サイトからリンクされあわてる セキュリティが甘くて個人情報を盗まれ、犯人を逮捕したけど流出は止まらない おそらく、これを読んでいる人はこういう人たちとは正反対で、「彼らはネットのことをよく知らない」と思う人が多いでしょう。では、あなたがよくわかっていて彼らがわかっていないものは何でしょうか? それは「増殖を想像する力」だと思います。ネット上の情報は広まる時は一気にすごい勢いで拡散します。それは予測不可能で不可逆的です。何がいつ広まるかは予想できないし、あるレベルまで広まったら基的に回収できません。 そして、これを技術的なノウハウと関連させてとらえるのは間違いです。確かにコンピュータに慣れていて、大量のファイルをコピ

    増殖を想像する力 - アンカテ
    tSU_RooT
    tSU_RooT 2022/08/30
  • アメフト問題の中に無形のコモンズを巡る葛藤を見る - アンカテ

    日大の危険タックル問題は、ネット中立性の問題と似た構図の、コモンズを巡る立場の違いからくる対立が深層にあるような気がする。 内田監督と宮川選手の意識の乖離と呼ばれているものは、ルールというものを無形のコモンズととらえるか、当事者間のネゴシエーションととらえるかの違いだと思う。あるいは、コモンズと自分の利害をゼロサムゲームと見るか、自分が依拠しているコモンズを維持、発展させていくことにこそ自分の利益の基盤があると考えるかの違い。 そもそも、アメリカンフットボールのようなコンタクトスポーツで思いきりぶつかれるのは、相手に対して「ここまではやるかもしれないがこれ以上はやらないだろう」という信頼があるからだ。それは単なるルールの条文ではなくて、ダイナミックに変化する試合の中のさまざまなシチュエーションを通して、「こういう場面ではこれくらいはOKだけどこれはありえない」という暗黙の合意があるというこ

    アメフト問題の中に無形のコモンズを巡る葛藤を見る - アンカテ
  • ロードマップ指向とエコシステム指向 - アンカテ

    IT業界の世代間ギャップを「ロードマップ指向 VS エコシステム指向」という図式でまとめるとうまく整理できるような気がしてきた。 他の業界でも、常に勉強してないと仕事にならない所では、似たような問題があるかもしれない。普通の人は「ロードマップ」の中では真ん中を進むべきで、「エコシステム」の中では真ん中を避けるべきだ、という話。 私は、80年代からずっとプログラマをしていて、今でも現場でコードを書く仕事をしているので、同世代の人から、彼らと現場の若い人との仲裁役というか通訳のようなことを期待されることが多い。 確かにそこには微妙なギャップがあって、自分はどちらの言い分にも共感する所があるので、なんとかそれを言葉にしたいのだが、なかなかうまく言えなかった。 プログラマという仕事は、今も昔も勉強をしてないと普通の仕事も成立しないのだが、その勉強の仕方というか意味づけが、違ってきていると思うのだ。

    ロードマップ指向とエコシステム指向 - アンカテ
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    tSU_RooT 2016/04/12
  • 10000人対1人のウォーリーを探せ - アンカテ

    「小学4年生」でないことを証明していくツイッターの集合知が凄い - さまざまなめりっと という記事を読んでいて、自分が昔書いた記事を思い出した。 ネットの中で何かをするということは,ある意味で負けることが決まっている勝負に挑むようなものです。(中略) それは,1万人対1人で「ウォーリーを探せ」をやるようなものです。 ある主張の中の論理の穴や,あるメッセージの中に含まれた誤解の可能性がウォーリーだとしましょう。書く側,発信する側は一人きりでその穴を探して埋めていくわけですが,読む側,受け取る側は何千人,何万人といて,そのうち誰かは先にウォーリーを見つけてしまうわけです。 ネットが万能だとは思わないが、問題の形によっては、すごい力を発揮する。上の記事に引用されたツィートを見ていると、フォントとか妖怪ウォッチとか、世の中には自分には思いもよらないことに着目する人がいるものだと感心してしまう。 指

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    tSU_RooT 2014/11/26
  • Bitcoinの何が革新的なのか? - アンカテ

    なんとなくbitcoinがわかったような気がしたので書いてみる。 「P2Pで取引のデータベースを管理する」と聞いて、最初に不思議だったのは、「なぜみんなそれに自分のコンピュータを提供するのだ?」ということだった。 多数のコンピュータで分散処理をしてDBを管理すれば、やり方によっては効率的で確実な管理ができることは想像がつくが、誰がそのコンピュータを提供するのだ? 金がからむとなれば、それは儲けようとしてやる以外に考えられない。 しかし、P2Pというのは、単なる分散処理ではなくて、身元保証の無い分散処理だ。ネットワークを構成するノードの大半のコンピュータの所有者は、どこに住んでいるか誰なのかわからない。それをわかるようにしたら登録制度が必要になり、その登録制度を運用し管理する主体が必要になる。そういうのは普通、P2Pとは呼ばない。 だから、P2Pという限りは、ノードの中に、インチキのプログラ

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    tSU_RooT 2014/03/11
  • 「どうぶつの森」というゆるやかに閉じられていて微妙に開かれている世界 - アンカテ

    muscovyduckさんのこちらのコメントで紹介されて、みたいもん!!: どうぶつの森ってなんでこんなにおもしろいわけ?・共生編を見た。とても興味を持ったし、私の中で「任天堂あなどりがたし」という印象はかなり強まったが、やはり「アーキテクチャ的な問題」と私が呼んでいる問題を解決することは難しいと思う。 ただ、「アーキテクチャ的な問題」と自分が言っていることが何なのか、少し見えてきた。 ひとことで言うと、「どうぶつの森」はオープンソースにはできない。そこにThe Net、インターネットとの質的な違いがあるということだ。 さらに任天堂理解しすぎ!のことが、まだあります。同じ家に住んでいても、ちゃんとともだちコードが違うんです。もう驚愕!ホント、任天堂ってわかっているよなあ(めんどくさいからここ説明なし)。 「同じ家」とは、次のような「共生」の状況であるらしい。 となると、DSは家にあって、

    「どうぶつの森」というゆるやかに閉じられていて微妙に開かれている世界 - アンカテ
  • リッピング違法化から始まる法律のローカルルール化 - アンカテ

    武士が政権を取るとは、武士の決めたローカルルールが天下国家を仕切るパブリックなルールになるということである。 同時に、それまでのパブリックなルールだった、朝廷の決めたことは京都のローカルルールになってしまった。これは武士が、他の全ての人間の意思に反して、暴力だけで押しつけた結果ではなく、むしろ、「どちらのローカルルールがまともか」という争いに勝ったということである。 2ちゃんねるのローカルルールが法律に反していたら、当然、ローカルルールを曲げて法律に従うべきだと、今はみんな思っている。 それと同じように、平清盛の時代にも、武士のルールは武士の世界だけに通じるローカルなもので何の普遍性もないと誰もが思っていた。当時のパブリックなルールは、奈良時代に制定された律令を基として朝廷が決めたことで、これが武士の世界の上にあると思われていた。 武士とは、もともとは何事も暴力で解決する乱暴な人たちとい

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    tSU_RooT 2012/06/17
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