何年か前、出張先のホテルで夜中に目が覚めてつけたテレビに釘付けになりま した。 画面には若手アーチストの活躍の紹介とともに、ニューヨーク近代美術館の キュレーターの話が出て来ました。その人物の言葉に釘付けになったのです。 『ニューヨーク近代美術館のコレクションに対するコンセプトはニューヨーク 近代美術館「らしからぬ」ものをセレクトし続ける事にある。』 ぼーっとしたねぼけた頭にゴーンとその言葉が飛んできました。 ふだんなにげなく使っているそれも案外頻繁に使っている「らしさ」という 言葉は、考えてみるとはなはだ曖昧でそれ自体つかみどころがありません。 逆につかみどころが無いおかげで使いやすい便利な言葉でもあるからでしょ う。 「らしいねえ。」「らしくないねえ。」どちらもいい意味なのかその反対なの か時と場合と相手によって千変万化する言葉です。 つまり「らしさ」の本質というか「その場での意味」を
旭製作所は、熊本県荒尾に ある高純度石英ガラスを使った実験器具の大手メーカーです。 実験器具といってもいろいろな種類とそのクオリティーは千差万別ですが、そ の中でももっとも過酷な条件をクリアーする最高レベルの製品で評価が高い。 そんな知ったような事を書いていますが、実は工場を拝見するまでは、まった く明るくない世界でした。 わたしは数年前から、大体月に一回というペースで同じ九州にある信号電材に 通っていますが、通う中から九州にある会社でわたしのデザインを生かす事が 出来ないのか考えておりました。 そうこうしている間に、信号電材が ヒューマンコミットメントセンターという人材派遣の会社を設立されて わたしもその一環に加えていただきました。 その中で縁が広がっていったのですが、昨年旭製作所さんの三代目にあたる 若くて明晰な社長さんを紹介いただきました。 最初に、ビーカーやフラスコの「計量目盛り」
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