News, technologies, and trends in the electronics industry eetimes.eu
![Latest 32-bit RISC architecture for automotive expands functionality - EE Times](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/7e23baf5d540c35387786794dd83892a5dd0ab5c/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.eetimes.com%2Fwp-content%2Fuploads%2Feet-650x366.jpg)
「ベクトル型のスパコンと同じ処理性能をGPUコンピューティングであれば、3.5けたほど安い価格で実現できる」――日本SGIが発表したソリューションがベクトル機の存在価値を大きく変えるかもしれない。 「ベクトル型のスパコンは高い。それはコモディティ化された素子を使っていないため。GPUコンピューティングであれば同じ処理性能で金額は3.5けたほど安くなる」――慶應義塾大学教授で工学博士の中村維男氏はこう話し、GPGPU(General Purpose GPU:GPUをグラフィックス処理以外の汎用目的に活用するもの)を用いたソリューションがやがてはベクトル機の市場を食ってしまう可能性を示唆した。 同氏が熱弁をふるったのは、日本SGIが同日に発表した「Asterism」の新モデルの記者説明会の場。この日日本SGIは、NVIDIAのGPU「G80」をHPCに応用した「NVIDIA Tesla」を、自
IBMは米国時間11月15日、「Blue Cloud」計画を発表した。インターネット経由で巨大データベースを利用することで大規模アプリケーションの稼働を容易にすることができるという。 IBMは、同プロジェクトには200人の専任の研究者が従事しており、2008年の第1四半期にサービスを提供する予定だと述べている。 最初の製品は、Linuxベースのサーバに「クラウド」ソフトウェアが搭載された「IBM BladeCenter」になる予定。 製品には、グリッドコンピューティングソフトウェア、仮想化ツールの「Xen」と「PowerVM」、もともとはYahooが開発したオープンソースのパラレルワークロードスケジューリングソフトウェア「Hadoop」が含まれる。また、ハードウェアのプロビジョニングを自動的に行い、コンピューティングニーズの変化に合わせて調整するIBMの「Tivoli」データセンタ管理ソフ
秋葉原駅に程近いダイビルの13階にある東京大学の秋葉原拠点で、バートン・スミス博士の講演が行われた。博士は、1980年に出荷を開始したDenelcor社のHEPというスーパーコンピュータの設計者である。HEP(Heterogeneous Element Processor)は物理的には1個のプロセサで、最大64のスレッドを命令単位で切り替えながら並行して実行するという画期的なアーキテクチャであった。このアーキテクチャは、あるスレッドでメモリのリードアクセスが生じても、次々と他のスレッドの命令を実行していくので、次にそのスレッドに実行の順番が廻ってきたときにはメモリからデータが既に到着しており、キャッシュが無くてもメモリレーテンシを隠蔽できるという大きな利点がある。 しかし、筆者には、HEPマシンのどこがHeterogeneousなのか理解できなかったので、スミス博士に質問すると、これには面
日本SGIは、京都大学化学研究所(ICR)から、ゲノム情報研究用の新システムとして、次期スーパーコンピュータシステムの構築を一括受注したことを明らかにした。 日本SGIは9月14日、京都大学化学研究所(ICR)から、ゲノム情報研究用の新システムとして、次期スーパーコンピュータシステムの構築を一括受注したことを明らかにした。 ICRは、化学を中心に物理学から生物学まで広範な学問分野を対象とした研究機関。特にゲノム情報の研究拠点として設置されたICRバイオインフォマティクスセンターは、国内外から高い注目を集めている。また、ゲノム情報を基盤とした新しい生命科学研究と創薬・医療・環境保全への応用を推進するために、インターネットサービス「ゲノムネット」を提供している。 従来はSGI Origin3800を中心にSun Fire 15Kなどを用いたスーパーコンピュータシステムを稼働させていた同研究所。
「システム構築から、ベンチマークを終えるまでに与えられた時間は延べ3週間しかなかった」。三菱UFJ証券の伊藤秀和 市場商品本部研究開発部IT開発課長代理は9月12日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで開催されたHPCカンファレンス2007の席上で、先ごろ発表になったスパコンTOP500にランクインしたシステムの開発秘話を明かした。 三菱UFJ証券が構築したデリバティブ(金融派生商品)のリスク計算用システム「Centuria(センチュリア)」は今年6月、世界のスパコン性能を集計しているTOP500で193位に入った。金融機関としては、世界2位。システムは、日本IBM製のブレード・サーバーを448枚使用し、Xeonプロセサが1760コア、OSは「Windows Compute Cluster Server 2003(Windows CCS)」という構成だ。測定値性能は6.52テラFLOPSだっ
Crayは、フロリダ州タンパで開催されるスーパーコンピュータに関するカンファレンス「SC06」で米国時間11月13日、2つの新しいスーパーコンピュータについて発表すると見られる。Advanced Micro Devices(AMD)製「Opteron」プロセッサをベースにした、2006年中に出荷予定の「XT4」と、2007年にリリースが予定されているマルチスレッドの「XMT」だ。 今回の2つのマシンは、4つの別個の製品ラインを単一の製品ファミリーにまとめる「Ranier」という長期計画の一環だ。Opteronを搭載するXT4は現行の2つのラインを合体させるものだし、XMTもまた、XT4のバリエーションだ。 Ranier計画は、Crayのさまざまなハードウェアを種々の用途に適合させるための、新たな設計の試みの一環だ。計画はすでに進行中だが、完全な融合を成し遂げるためには、米国防高等研究計画局
発表会では、東京大学 情報理工学系研究科の平木敬教授が、同プロジェクトの概要、新しく開発したプロセッサなどの説明を行なった。 今回発表されたGRAPE-DRプロセッサは、できる限り機能を絞って小型化したというコプロセッサを512コア搭載し、動作周波数500MHzで512G FLOPSの演算性能を1チップで実現。1チップで512コア、512G FLOPSは世界最高を達成し、また、消費電力は最大60W、アイドル時30Wで、こちらも汎用プロセッサとして演算速度当たり世界最低だという。 プロセッサは16の演算ブロック、共有メモリ、PLL(Phase Locked Loop)などの各モジュールで構成されたシンプルな構造。演算ブロックに32コアを内蔵し、32×16の512コアとなっている。1つのコアはレジスタ、加算(FADD)、乗算(FMUL)など、演算に必要な回路のみに切り詰めたという。演算の実行は
独立行政法人の理化学研究所(理研)は、理論ピーク性能が1ペタFLOPS(1秒間に1000兆回の演算を行う能力)のスーパー・コンピュータ「MDGRAPE-3」を開発した。分子が引き合う力を解析する分子動力学用のために開発したスパコン。用途を限定した専用機であるものの、汎用スパコンの世界ランキング「TOP500」の最高速機に対し約3倍もの性能を実現している。開発の中心人物である理研 ゲノム科学総合研究センター システム情報生物学研究グループ高速分子シミュレーション研究チームの泰地真弘人チームリーダー(写真1)に、同スパコンの実現技術と具体的な活用方法について聞いた(聞き手は市嶋洋平) −−MDGRAPE-3を開発した経緯について教えてほしい。 MDGRAPE-3は第3世代にあたるシステムだ。第1世代は天文学用の計算機として1995年に開発した。 第2世代は天文学から分子動力学に転換し、理研で開
東京工業大学は4月3日、国内最速となる85TFLOPSのスーパーコンピューティンググリッドシステム「TSUBAME」の稼働を始めた。新入生にも利用権が与えられる「みんなのスパコン」として教育・研究用途に活用する。 NECがシステム構築を担当し、サン・マイクロシステムズ製のデュアルコアOpteronサーバ×655ノード、合計1万480プロセッサで構成。プロセッサ数は、x86プロセッサを利用したPCグリッドとしては世界最多となる。PCグリッド部は50TFLOPSで、これにSIMDアクセラレータ35TFLOPSを組み合わせた。今後、SIMDアクセラレータの強化で100TFLOPS超に高める計画だ。 新システムは、今年3月に稼働を始めた高エネルギー加速器研究機構の59TFLOPSマシンを抜いて国内最速に。昨年11月発表のTop500に単純に当てはめると3位となり、6月発表の最新版では上位にランクイ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く