読者の中には,「DOA(Data Oriented Approach:データ中心アプローチ)なんて過去のもの。今から学ぶならオブジェクト指向では?」と思っている人も多いのではないだろうか。確かに現在では,プログラミング言語も開発プロセスも,「OOA(Object Oriented Approach:オブジェクト指向アプローチ)」が前提になっていることが多い。このため「まずオブジェクト指向を学ぶべき」と考えても無理はない。 しかし筆者は,ITエンジニアがDOAや,その中核を成すER図(Entity Relationship Diagram)によるデータ・モデリングを学ぶ意義は極めて大きいと考える。その第1の理由は,現在のデータベースの主流であるRDBMS(リレーショナル・データベース管理システム)を使うときは,データ・モデリングが必須であることだ。詳しくは後述するが,ER図で作成したデータ・
![【初級】ゼロから学ぶDOA 第1回](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)