大きなガラス窓の向こう、雨の桜島が見えた。鹿児島に初めてできた、技術系コミュニティーとスタートアップの集合地『さくらハウス』だ。開設準備に忙しい、管理人の永田司さんが笑顔で出迎えてくれた。 「このビルは11階建て。鹿児島でこれだけの眺望は珍しいですよ」 いい景色ですねと伝えると、永田さんは満足そうにうなずいていた。 鹿児島スタートアップを盛り上げたい さくらハウスは9月1日オープン。昼間はコワーキングスペースとして貸し、夜はIT系勉強会やハッカソン(開発系イベント)が開ける。スタートアップ系のゲストを招き、ニコニコ生放送を配信する予定もある。 さくらハウス発案のきっかけは6月開催の『スタートアップハック』。鹿児島県内のスタートアップを集め、盛況に終わったイベントだ。1回だけで終わらせず、鹿児島の起業家たちを継続的に盛りあげる「場所」が欲しいと考えた。 「鹿児島に(地元だけではなく全国、世界