――武田さんは2007年からIBM Watson(以下、Watson)のお仕事をされているとお聞きしました。これまでどのように関わってこられたのでしょうか。 武田 2011年がIBMコーポレーションの100周年を迎える年で、その辺りのタイミングでこれまでの技術ではできそうにない目標に挑戦しようというのが基礎研究所での1つのテーマでした。「グランドチャレンジ」と呼んでいたのですが、それがクイズ番組に挑戦するシステムの企画でした。後にこのシステムがWatsonと命名されたのです。そこで、世界中の主に自然言語を処理する技術を持った研究者を参集させて、IBM基礎研究所の総力をあげて取り組むということになりました。日本は、機械翻訳もやっていましたし、テキストを分析する技術、テキストマイニングの分野で先行していたので、「是非日本からも」とアメリカのチームから声がかかりまして、2007年12月から正式に
自分そっくりに作ったロボットが「似ていない部分があるから」と、ロボットに合わせて整形手術をした研究者がいる。大阪大学大学院基礎工学研究科の石黒浩教授だ。 その柔軟な発想が斬新な研究結果を生み続け、2007年10月には、英国コンサルティング会社SYNECTICSの「生きている天才100人」でも、日本人最高の26位に選出された。 世界が認めた天才の頭脳は、ロボットが広く普及しようとしているいま、未来をどのように捉えているのだろうか。 石黒教授へのインタビューは、ロボットが次々と人間の仕事を代行していく近未来の話から、ロボットに恋心を抱く人間の心理など、ロボット工学にとどまらず、哲学的な話にまで発展した。天才にしか見えない未来予想図。じっくりお楽しみいただきたい。 自分そっくりに作ったロボットが「似ていない部分があるから」と、ロボットに合わせて整形手術をした研究者がいる。大阪大学大学院基礎工学研
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