複合機 “ドル箱”崩壊 大手日系メーカーにとって長らく「ドル箱」だった複合機事業に崩壊の時が近づいている。ペーパーレス化の浸透で需要減退は避けられない上、地政学リスクが影を落としつつあるのだ。リコー、キヤノン、富士フイルムホールディングスといった日系大手メーカーが占有し続けてきた複合機市場の“異常性”を明らかにするとともに、生き残りを懸けた各社の戦いを追う。 バックナンバー一覧 一昨年、米ゼロックス・ホールディングスとたもとを分かった富士フイルムホールディングス(HD)。知名度の高い「ゼロックスブランド」を失ったダメージは大きいはずだが、目下のところ業績は絶好調だ。特集『複合機 “ドル箱”崩壊』(全7回)の#3では、ゼロックスの“呪縛”から解き放たれた富士フイルムHDの快進撃の真価に迫る。(ダイヤモンド編集部 今枝翔太郎) 「ゼロックスブランド」喪失でも 複合機事業は絶好調 2021年4月
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