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ブックマーク / blog.nagao.nuie.nagoya-u.ac.jp (10)

  • 長尾のブログ2.0: スティッキーとアンダーライナー

    僕のいる研究室では、以前からミーティングのためのよいツールを模索してきました。 それで最近作っていたものは、PCを使ったプレゼンテーションに対して、参加者がスクリーン上にアノテーション(注釈付け)をするツールです。 それには今のところ2種類あって、それぞれをスティッキーとアンダーライナーと呼んでいます。 スティッキーとはポストイットのようにスクリーン上に付箋を貼るためのツールです。 付箋といっても、当然、紙を貼るわけではなく、スクリーンの任意の位置にテキストや画像を配置するというものです。 テキストや画像を配置する場所は、参加者全員が持つWiiリモコンで変えることができます。 また、画像の場合は、そのサイズもリモコンで変更できます。 そして、アンダーライナーは名前の通り、スクリーンに表示されているテキストに下線を引くためのツールです。 誰かのプレゼンテーションの最中に、スクリーンに投影して

  • 長尾のブログ2.0: 動画作文のすすめ

    ご無沙汰しております。 先月は、いろいろとモノ作りをしていたのでこのブログをおろそかにしてしまいましたが、これから少しずつ、これまでにやってきたことをご紹介していきたいと思っています。 僕たちが運営している動画共有・アノテーションサイトSynvieもようやく次の段階に入ろうとしています。 2006年7月1日にサイトを開設して、2年が経過しました。 まだあまり有名じゃないし、いわゆるイリーガルなコンテンツをまったく受け付けないサイトなので、内容的にかなり物足りない感じがしますけれど、いろいろと新しい試みを行っています。 次のトライアルは、シーン引用という仕組みを使った動画作文というものです。 これは、動画の一部を、文章の中に織り交ぜて新たなコンテンツを制作するというものです。 たとえば、ピクトグラム(絵文字)を用いて、文章を直感的にわかりやすくするというやり方がありますが、この絵文字の部分を

  • 長尾のブログ2.0: 先駆者になるために

    4年ほど前に、僕たちが研究開発している個人用知的移動体ATを、アメリカのMITのある教授に見せたときにこう言われた。 「これはアナザー・セグウェイ(要するに、セグウェイの二番煎じという意味)か」 それに対して、僕は、ATとセグウェイの違い(立ち乗り用から座り乗り用への変形機能、無線による連携協調走行機能など)を説明した後で、「これはセグウェイではない。ATという新しい乗り物だ」と言った。 確かに、セグウェイに影響を受けたことは間違いない。 しかし、僕たちはセグウェイの先にあるものを作ろうとしているのであり、アナザー・セグウェイと呼ばれるようなものを作っているのではない。 しかし、トヨタが先日発表したウィングレットという乗り物は、アナザー・セグウェイとしか言いようがない。 「自分たちはセグウェイをより小さく作れます」ということを誇示したいためにこれを作ったのだろうか。 セグウェイと違って体重

  • 長尾のブログ2.0: トレーサビリティの恐怖

    以前に、WikiScannerというツールが話題になった。 Wikipediaの編集履歴を、編集者の使用マシンのドメインや項目ごとに検索可能にするものである。 つまり、(非ログイン)ユーザーがどのドメイン(IPアドレス)のマシンでWikipediaのどの項目のどの部分をどのように編集したのかわかるということである。 それによって、そのユーザーの編集の裏にある何らかの意図を読み取ることができる。 これを見て思ったことは、これでWikipediaが荒らされにくくなるだろうということだった。 これと同様の仕組みが、2ちゃんねるなどの匿名掲示板にも適用できるかも知れない。 誰が書き込んでいるかはわからないとしても、どんな組織に所属している者が書いたのかわかれば、内容が事実かどうかの判断材料の一つになるだろう。 しかし、このような技術の先にあるものは、ネット上の個人の活動を不特定多数が容易にトレース

  • 長尾のブログ2.0: セマンティックトランスコーディング再び

    大変ご無沙汰しています。 Synvieの新しいビデオシーン引用の機能を使って、大学での講義の内容の一部をご紹介します。 新しいシーン引用は、ブログ内でビデオシーンを視聴することができます(ビデオ画面にマウスカーソルを置いてクリックしてください)。 2画面が横に並んでいるものは、2つのビデオのシーンを共引用したもので、同期的に再生することができます(ビデオ画面右下の「同期再生」ボタンをクリックしてください)。 講義内で語られている内容は、僕が10年くらい前から研究を行っているセマンティックトランスコーディングというWebコンテンツ技術に関するものです。 これから、セマンティックトランスコーディングについて講義で説明したビデオの一部をご紹介します。 まず、コンテンツをより高度に利用できるようにするためのアノテーションと呼ばれる仕組みについて説明しています。 アノテーションとは、メタコンテンツ(

    t_masuda
    t_masuda 2008/07/17
  • 長尾のブログ2.0: Wii Meet

    大変ご無沙汰しています。 昨年末から1月にかけてはあまりにもいろいろあって、ブログを見たり書いたりすることができませんでした(今日になってデータベースがダウンしていたことに気がつきました。ブログを停止したと思われた方もいらしたと思います。大変失礼しました)。 最近、僕のいる研究室では、メンバー全員が自分専用のWiiリモコンを持って会議(研究室のゼミ)に参加しています。 それ以前は、以下の写真に示すような会議3点セットと呼ばれるツールを使っていました。 これらは、発言を開始するときに上に掲げてアピールすると同時にメタデータを作成するための2枚の議論札、発言中にスクリーン上の対象を指し示すためのレーザーポインタ、そして、発言を評価したりマーキングしたりするためのdボタンと呼ばれるボタンデバイスです。 ほぼ同時に使用する道具が3種類もあると、持ち替えたりする手間が増え操作が煩雑になって使い勝手が

    t_masuda
    t_masuda 2008/02/03
  • 長尾のブログ2.0: ポインタ危機一髪

    僕のいる研究室で制作された、多人数が同時にWiiリモコンを使って行うゲーム「ポインタ危機一髪(別名、ポインタスター。略称、ポイスタ)」をご紹介します。 名前からおわかりのように、これは「黒ひげ危機一発(なぜ危機一髪じゃないの?)」という有名なおもちゃにインスパイヤされています。 Wiiは4人まで同時に遊べますが、このゲームは基的にいくらでも人数が増やせるようになっています。 ただし、同時に遊べる人数はマシンパワー(および画面の解像度)に依存します。 以下の写真は、研究室のメンバー12人が一緒に遊んでいる様子です(写真には一部の人しか写っていません)。 実は、これは多人数が同時にポインタを使って画面上で操作するとどのくらい迷惑なことになるか(自分のやっていることの邪魔になるか)を調べるための一つの実験なのです。 それぞれのポインタは色分けされており、場合によっては移動の軌跡を残すことができ

  • 長尾のブログ2.0: ビデオダイバー

    僕のいる研究室で研究開発されたビデオシーン検索システムDivieが一般公開されてからほぼ半年が経過しました。 これを開発した学生は、この研究に関する論文で2つの学会から賞をいただきました。 しかし、Divieのビデオシーン検索が一般に浸透しているとはまだとても言えない状況です。 Synvieのシーン引用型ビデオブログ(このエントリーがその例)も同様ですが、もっと多くの人に使ってもらえるための努力をするべきだと思っています。 たとえば、シーン検索やシーン引用の意義やありがたみがよくわかるように説明して、多くのビデオ共有サイトにその仕組みを取り入れてもらえるように働きかけることです。 それは、学生ではなく、僕がやるべき仕事だと思いますが、まだちょっと戦略が練りきれていないのです(そもそも僕はビジネストークが苦手ですし)。 その理由として、一般ユーザーが投稿するビデオはほとんどの場合あまり時間が

  • 長尾のブログ2.0: ディープな検索

    多くの人にとって、ネットでの検索と言えば、たいてい、自分の要求にかなうコンテンツを見つけることを指すだろう。 しかし、ある程度大きなボリュームを持ったコンテンツの場合は、コンテンツを見つけるだけでは不十分であり、そのコンテンツの中身に対する検索も必要になる。 たとえば、ある調べものをしているときに関連する専門書を発見できたとして、そののどの部分に知りたいことが書かれているのか、さらなる検索が必要だろう。 スニペット(snippet)と呼ばれる、検索エンジンの検索結果に含まれるテキスト情報のように、検索キーワードに関連したコンテンツの一部分を抽出して表示するというやり方があるが、キーワードがそのコンテンツ内にどのように分布しているのか、たとえば、一部にしか現れていないのか、あるいは万遍無く現われているのか、などを詳細に知りたい場合があると思う。 つまり、当然ながら、コンテンツ検索の次にはコ

    t_masuda
    t_masuda 2007/05/03
    ビデオシーン検索システムDivie"
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    t_masuda
    t_masuda 2006/07/20
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