先日まで複数の切り口から日本の音楽市場に関する動向を確認した資料となった「日本のレコード産業2015」だが、昨年同様今年分においても、日本を含めた世界全体の音楽市場に関する各種データが盛り込まれている。そこで今回はそのデータを基に、世界の音楽に関する売上動向を確認していくことにする(【発表リリース:「日本のレコード産業2015」を発行】)。 まずは音楽売上金額そのものの推移。卸売価格ベースで、最終消費者の手元に届いた上での売上とは幾分異なるが、業界動向を知る上ではまったく問題の無い値に違いない。なお2010年以降登場している「シンクロ」だが、これは「シンクロ権、Synchronization( rights)」で、例えば映画やゲームのような、音楽作品そのもの「以外」で楽曲を使う際の権利料などを意味する。 音楽市場においてはデジタル化が「売上の面での」規模縮小につながったとする意見がある。し