公的年金の積立金の昨年度の運用実績は、去年8月の中国経済の減速に端を発した世界同時株安などが影響し、5兆円を超える赤字となったことが、政府関係者の話で分かりました。 GPIFはおととし10月に積立金の運用方針を見直し、国債など国内債券の比率を引き下げる一方、国内と外国の株式の比率を引き上げていますが、運用実績が赤字になったのは平成22年度以来5年ぶりです。 これについて、厚生労働省はNHKの取材に対し「年金は長期間にわたって給付を行うものであり、長期的な観点の運用が必要だ」としています。 一方、民進党は1日、GPIFの担当者などを呼んで会合を開き、昨年度の運用実績を直ちに公表するよう求めましたが、GPIF側は「精査にまだ時間がかかる。今月29日に公表することにしている」として、応じませんでした。出席者からは「例年7月上旬ごろに発表しているのに、損失が出たことを参議院選挙のあとまで隠すのか」
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