混沌とした時代、次々と押し寄せるニュースの裏に、何があるのか? 「時論公論」は“明日を生きる指針”を提供する解説番組です。
2011/1/2810:38 ロシア空港テロ事件〜その背後にあるもの 廣瀬陽子 2011年1月24日午後4時半(日本時間同10時半)過ぎ、ロシアの首都モスクワ近郊のロシア最大規模の国際空港(日本航空を含む外国の航空会社36社、ロシアの29社、ロシアを除く独立国家共同体(CIS)の12社の計77社が乗り入れている)であるドモジェドボ空港で爆発が起き、35人が死亡(うち、少なくとも7人が外国人とされる)、約180人が負傷した。 ◇空港管理体制の甘さ◇ テロが起きたドモジェドボ空港は、筆者にとっては強い印象をもつ空港だ。数年前の出張の際に同空港で搭乗しようとした際に、警報が激しく鳴り、拘束された経験があるからだ。搭乗するはずだったフライトには乗れなくなり、預けていたトランクも回収され、文字通り厳しい身体検査と尋問を受けたが、警報の原因は、その2週間ほど前に受けていたアイソトープの検査だったことが
2010/11/167:0 北方領土問題〜大統領訪問の背景とロシアの見方 廣瀬陽子 ◇メドヴェージェフ大統領の北方領土訪問◇ 11月1日にロシアのメドヴェージェフ大統領が北方領土のひとつである国後島を、ソ連・ロシア歴代の首脳としてはじめて訪問したことは、日本に大きな衝撃を与えた。 ロシアとしては、北方領土はロシア領であるのだから、訪問の際に日本に了承を取る必要があるはずもなく、ましてや日本に訪問を止められる立場にもないという主張を繰り返すばかりだ。 なぜメドヴェージェフは北方領土訪問を敢行したのだろうか。理由は単純には語れず、多くの要素が複合的に絡み合っている。以下、考えられる理由を列挙してみよう。 ◇第一の理由 内政におけるアピール◇ 第一の理由としては、内政におけるアピールがあげられる。 2012年の大統領選挙、その前哨戦となる2011年の議会選挙を前に、ロシアは「政治の季節」を迎えた
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