3月初旬、フランスで性行為の同意年齢を15歳に設定すると決まり、日本でも比較的大きく報じられた。一方、日本の刑法では「性的同意年齢」は13歳。これは明治時代に設定された年齢だ。国連は2008年に日本に対し、性的同意年齢の引き上げを勧告する所見を採択。性暴力の被害当事者団体や支援団体も引き上げを求めているが、昨年の性犯罪刑法改正で、引き上げは見送られた。 性的同意年齢の引き上げを求める声に対して、児童福祉法や各自治体の淫行条例で18歳未満との性行為が処罰対象であるため、実質的には18歳未満との性行為は禁じられているという意見もある。なぜ、性的同意年齢の引き上げを求める声があるのだろうか。 ■仏・11歳と性行為を行った30歳男性が「無罪」に フランスではこれまで性行為の同意年齢について規定がなく、報道によれば、昨年11月に11歳の少女を強姦した罪に問われた30歳の男性が強姦罪には問われず、未成