ブリンケン米国務長官(左から2人目)と会談する中国の習近平国家主席(右奥)=北京の人民大会堂で2024年4月26日、AP たとえ意見の対立があっても、対話を続ける意思を双方が確認した意味は大きい。 ブリンケン米国務長官が10カ月ぶりに中国を訪問し、習近平国家主席や外交トップの王毅共産党政治局員兼外相と会談した。 昨秋に米サンフランシスコ近郊で行われた米中首脳会談以降、懸案だった国防当局間の対話が再開した。今月上旬にはイエレン財務長官が訪中するなど閣僚らの往来が続いている。 注目されるのは、習氏が前回に続いてブリンケン氏との会談に応じたことだ。関係の安定を望んでいることの表れと言える。 安全保障や経済の分野で対立している構図に変わりはない。王氏は「対話と協力が増えているものの、マイナス要因も積み上がっている」と指摘した。 台湾問題や南シナ海情勢を巡っては、両国の立場の違いが際立つ。周辺海域で