TRPGというゲーム形式の論点を、2009年02月段階の理解にもとづき、整理したものです。 以前から書いていることの焼き直しの部分もありますが、これが最新版となります。 0.TRPG論の領域区分 〈システムデザイン〉〈マスターリング〉〈プレイング〉の三つの区分に基づいて、TRPGにおいて論じうる領域は何か、という表をまず、提示したい。 TRPG論 システムデザイン論 ニーズの調査(対象となるゲームマスターのニーズ) ポリシー策定(ニーズに対応したデザインコンセプトの立案) 基礎設計(ポリシー実現の土台となる判定メカニズムの構築) ディベロップメント(基礎設計を利用した基本的なメカニズムの構築*1) サポート(運用とプレイに関する総合的な助言や、そのための追加メカニズムの作成) シナリオ記法(メカニズムにシナリオが要請される場合、その記法の作成) ハンドリング技法(メカニズムに特定の運用が要